劇場公開日 2020年12月11日

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「「物」は「物」だけじゃ無い」ハッピー・オールド・イヤー 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「物」は「物」だけじゃ無い

2021年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
以前の投稿の削除や取り消しもできないので、

これからは「星のナターシャnova」として

以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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あと数日で今年も終わると言う時に観た秀作!!

本作も年末まであと1ヶ月ほどの11月の末に始まる。
北欧でミニマルデザインを学んで来たヒロインが
実家である三階建ての小さなビルを

ミニマルなインテリアに改造して
デザイン事務所として再生するために
とにかく邪魔な「物」を次々に処分する話。

ガンガン「物」を捨てていたヒロインが
旧友の一言でハッと気づいて
無かったことにしようとしていた過去に向き合う。

「物」の向こうには人がいる〜

そう、人生には自分で買った「物」の他に
人から貰った「物」、借りた「物」
思い出のこもった「物」なんかがあって

そんな「物」を捨て去ることで、

その人間関係や思い出も無かったことになってしまう。

人との繋がりを「物」を通して描く着眼点が面白い。


で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

タイ映画で近年ヒットした
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の
主演女優チュティモン・ジョンジャルーンスックジン さん
が本作も主演してますが
前作の様なエンタメ要素の強い作品ではなくて
静かな中にフランス映画の様に

心の動きが繊細に描写された作品。
観て良かった!

偶然、私自身が巣篭もり期間に
この映画のヒロインと同じ様に
ある過去を清算する行動を行ったので
何だか感情移入がいつもより大きい(苦笑)

それと自分の「物」を捨てるのも大変だけど
もっと大変なのは人に「物」を捨てさせる事!
その人の思い出が美しければ美しいほど難事業ですね。
この映画の中では夫の残した「物」に執着する母の心そのものが
残された子供たちの新しい生き方を阻んでいたりして
ああ、そう言うのってキツイな〜〜と切なくなる。

有名なコンマリ 近藤 麻理恵氏の片付けの本が
引用されていて、アメリカだけでなく
アジアなどでも出版されてるのか〜とちょっとびっくり!

年は開けちゃったけど、

今後も断捨離を続けようとしてる人には
一見の価値があると思います。
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いつも「共感!」やフォローをありがとうございます。
人の感想を読んでしまうとすぐ影響されてしまうので
皆さんの評論は遅れて少しづつ拝見してます。
どうぞよろしくお願いします。

星のナターシャnova