「黒いゴミ袋」ハッピー・オールド・イヤー Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
黒いゴミ袋
自分が勝手に、“断捨離”や“ミニマルスタイル”の映画だと勘違いしていたようだ。
その点では作品に罪はないが、中途半端な映画とは言えるだろう。
“断捨離”といっても、エイヤと、中身の見えない黒いゴミ袋に入れて捨てまくっただけで、何の参考にもならない(笑)。
そして、“ミニマルスタイル”は、この映画が終わった後の話だ。
作品のテーマは、全然別のところにあった。
消滅していた元カレや父親との関係が、“断捨離”をきっかけに再浮上する。皮肉にも、人間関係は“断捨離”とは真逆の方向に進むのだ。
しかし、各々それだけをピックアップして考えれば、わざわざ映画にするほどのことはない、平凡な人間ドラマだ。そのわりには何度も出てきて、長ったらしい。
いろいろと拡散するわりには、コアとなるものがない底の浅い映画だった。
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