「タイトルは量子物理学でいいのに」不夜城の男 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルは量子物理学でいいのに
飲食店(クラブとバーが一体化した店)をオープンさせた男が、政府高官の息子の麻薬取締疑惑に協力したことから起こる事件。転落した彼らの逆転劇を描く。
派手やかな飲食の世界と汚いマフィアの世界、そして出世のために何でもしようとする検察。そんな対比が面白かったし、ラストの展開もそれなりにちゃんと錬られた脚本だと感じた。量子物理学(原題)の使い方も乱暴だけど、一貫したテーマにはなっていた(そのままのタイトルでもよかったのに)。若干強引たったり、駆け足になってしまったの確かだけど。それもまぁ許せる範囲か。
ただ、それなりではあっても見てる側のテンションがメチャクチャ上がるようなレベルではなかった。主人公もヒロインも悪役も若干しょぼい。それなりに楽しんで、それなりにしか記憶に残らない。そんな映画だった。
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