「作品の芯も脚本のセンスもないのでは」不夜城の男 takkさんの映画レビュー(感想・評価)
作品の芯も脚本のセンスもないのでは
色々起きるけど、ただ起こっているのを見るだけで、作品に芯が感じられず、虚しく感じてしまう。韓国映画はエンタメでも、何かしら作り手の社会への眼差しを感じられる作品が多い気がするけど(例えばEXITとかスタートアップ!とか)、これはなかった。設定は色々あるけど、ただ設定にしか感じられない。すぐに忘れてしまうような作品になってしまった気がする。
あと、脚本のセンスが絶望的なのではないか…ユーモアがダメで、なんか古臭く感じられた。おじさんっぽいノリが個人的にあまり合わなかった。量子物理学の喩え、いいでしょうと監督は嬉しそうに沢山出すが、正直あんまり効果がない気がする(原題が量子物理学なので仕方ないが)。
印象に残るのは、パク・ヘスの顔面。ずっと泉昌之の漫画の主人公みたいだと思ってた。すごいパワー。しかし他は『サイコでも大丈夫』のソ・イェジを筆頭にすごく存在感ある役者さんが多いのに、役が不十分に思えた。もっとよく使ってあげることが出来たのでは、と残念。
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