「大画面のスクリーンで観る相撲」相撲道 サムライを継ぐ者たち Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
大画面のスクリーンで観る相撲
基本的には、相撲を礼賛するドキュメンタリー作品であるが、取材対象に媚びるところもなく、距離感の良い作品だと思った。
ダラダラと映すのではなく、視点や対象をわりと明確にさせているので、観ていてダレない。また、2つの相撲部屋を対象としているので、バリエーションがあって良い。
どんな気持ちで力士たちが準備して、ケガに耐えて土俵に上がっているのかなど、背景が分かる。
稽古しさえすれば、ただちに力士の実力があらわになる様子も、興味深かった。他の競技では、もっと“技術”が介在する余地があるので、ここまで単純ではない。土俵というのは、とても狭いのだ。
そして何より、映画館の大画面のスクリーンで観る相撲は迫力があった。相撲を観ていて、握りこぶしに力が入ったのは、自分はいつ以来だろう。
題名の「サムライを継ぐ者たち」はやや大げさで、肩ひじ張らずに「相撲道」を楽しめる作品である。
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