「シリーズ劇場版2作目はほぼファン感謝祭、キャストの演技合戦が楽しい」映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ劇場版2作目はほぼファン感謝祭、キャストの演技合戦が楽しい
テレビシリーズに前作の劇場版、さらにアマプラで配信された『双』を鑑賞しているだけあって、かなり大満足な内容だった。その一方、感謝祭っぽくなった気もする。
なんと言っても本作の魅力は、若手キャストのアンサンブル。ちょくちょく主演をやるような人たちが集っているのが何より魅力的で、見る度に発見がある。英勉監督の演出の上手さもあるだろうが、振り切った演技合戦が今作でも存分に発揮されていた。
また、ジャニーズWESTの藤井流星を招いたことで、新たな刺激を投下できたことは大きいと思う。オリジナルメンバーが世界観に溶けすぎて、若干負けていたとは思うが、渇いた笑い声といった気味悪さが作品をグルグルと掻き回してくれた。
その一方、ギャンブルは映えるが、特に捻りがあるとは言えない内容に。元々キャストを楽しみに来ているので特段不満があるわけではないが、ゲームの可視性が低く、演技合戦に目が行く。また、ロシアンルーレットのカラクリもシンプルで地味だったようにも思う。その比重が難しいのは制作陣が1番分かっているだろうが。しかし、トータルで言えば面白かったけど点数に結びつきにくい、その一言に尽きる。
そろそろファイナルを見据えているような気がする。脇役の年齢も上がっていることやラストを考えれば、時期に完結することを見据えているはずだ。そういう意味では、今作が持っている過去作への連帯感はプラスに働くだろう。1ファンとしてニヤニヤしてしまうほど大満足な作品だった。
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