「観客の見たいが詰まった実写化の傑作」映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
観客の見たいが詰まった実写化の傑作
公開延期が度重なった本作品。ようやく公開です。
一応、予習として1期だけ見ました。
中々予告の出来はいいし、ドラマを通して賭ケグルイという作品がかなり好きになったので思いは強い。
しかし、映画版の前作は面白くなかったし、そもそもこれは映画に向いてないんじゃないかと思ってしまっていたので、期待値はそんなに高くせず。あえて、ハードルを下げるスタンスでいきます。
うわーー!!!!!!!おもしれええぇぇ!!!
超超アガった。テンション爆発。大興奮。
さぁさぁさぁ、賭け狂おうぜええええ!!!
百花王学園。そこではギャンブルが行われており、身分までもギャンブルで決められる。そんな学園で数々の勝負に挑んでは勝ち続ける蛇喰夢子(浜辺美波)に、生徒会は危機感を募らせていた。
初っ端から最高過ぎる。
ドラマ版でも使われている「一か八か」。映画版らしくアレンジされており、劇場にこの音楽が流れた瞬間鳥肌が立ってしまった。うおおお!!これこれこれ!と。どうやら体がこれを求めてみたいです。
しかも、主題歌もめちゃくちゃカッコイイ。
賭ケグルイの上品な感じとおぞましさと今回の宿敵、視鬼神真玄(藤井流星)にぴったりな音楽だった。
それに役者も全員狂っている。
主演の浜辺美波はもちろんのこと、早乙女こと森川葵もかっこよかったし、脇役の鈴木さんこと高杉真宙も非常に良かった。彼、いい味出しすぎなんですよ。
その3人を抑えてまで素晴らしいのは、藤井流星と池田エライザ。もうこの2人たまんない。
正直、藤井流星は安っぽい感じがするんだけど、それがこの視鬼神真玄という役に合ってる。安っぽい、と言ってもこの敵うぜえ!倒してくれ!と思えるほど演技力がある。前作の宮沢氷魚が微妙だったからか、余計そう思う。やはり宿敵は倒したいと思える人じゃなきゃね。
池田エライザもこの作品で初めて動いており、その時点でなんだか嬉しい笑 無表情でボソッと一言発する人かと思っていたが、意外としっかり話してくれる。歩き方も姿勢正しくて、生徒会長のキャラを崩さず見事に演じていた。
タイトルにもなっている通り、今回のメインゲームである「指名ロシアンルーレット」がとてもよく出来ている。毎度毎度動きがあって、演者の一言が笑えるて超面白い。ずっと見てられる、この会話笑 割とシンプルなゲームなんだけど、すごく見応えがあって面白い。
そして英勉監督お得意のどんでん返しと伏線回収。
今回は「映像研には手を出すな!」「ぐらんぶる」などの監督過去作品の中でも群を抜いて完璧な伏線回収で驚いた。こう来るだろうなと、思っていたらまさかの展開。なるほど!そう来たか!と。爽快だし気持ちいい。大きなどんでん返し意外にも細かな演出が回収されていくので、見どころがら沢山あるし2回見ても3回見ても面白い映画だと思った。
ただ、気になる点はいくつか。
何故こっち側に来たのか、そもそもあの団体は立場的にはどこにいて誰によって運営されているのか。何故このタイミングで歌い始めたのか。エピソード的に薄い部分もあり、少々不完全燃焼な所も。
前半20分と中盤に難アリ。
後半も少しして一気に面白くなるのだが、それまでが退屈になるわけじゃないのだが、あまり面白くない。登場シーンだったりの構成ももっと上手くできた気がするし、2つ目にあたるゲームはうーん...と感じた。
けど、すごく面白い映画でした。
レビュータイトルでも書いてますけど、本当にそれが見たかったんだよ!と思わせてくれる。期待に応えてくれた上に、それ以上の魅力を与えてくれる。
期待以上に面白い作品、これ最高。
待ったかいがありました。賭ケグルイ、大好き!!!
次回作も作る気満々な様なので、期待です。
今のうちに漫画もアニメもドラマも見ておこうかな...
サプライズさん、こんばんは。
森川葵が主人公となる「双」も面白かったですよ~
浜辺美波と違って表情豊かなところがいい!
ポーカーフェイスが苦手だとは思うけど・・・