「文科省推薦の良い映画」ヒトラーに盗られたうさぎ ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
文科省推薦の良い映画
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ベルリンで暮らすユダヤ人一家が、ヒトラーの社会民主党が選挙で政権を握ることを予想して、故郷を後にして他国に亡命する。その一家の少女の話。
最初はドイツ語圏のスイス(ハイジが出てきそう!)に、次はパリ、最後にイギリスと、日本人憧れの場所ばかりで羨ましくなってしまうけど、いつかユリウスおじさんやお手伝いさんのハインピーのいるベルリンに帰れると信じている少女には次々降り掛かる苦労でしかない。
ベルリンでは生活が豊かだったのに亡命先では仕事がなく家賃も払えず、泉に投げられたコインを集めて電球を買うような生活の中で、しかし主人公の両親はとてもクレバー。特にオリバー・マスッチ演じるお父さんが良い。主人公の女の子のキリッとした目も映画のポイント。
ユリウスおじさんにエッフェル塔から飛ばす赤い風船は泣ける…。
貧しい割に、女の子はずっと何か食べてるんだよなー。
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