「What is the happiness for babies?」ベイビー・ブローカー のりたまさんの映画レビュー(感想・評価)
What is the happiness for babies?
是枝作品は、「そして父になる」「三度目の殺人」「万引き家族」に続いての4作品目。
4作品の中では、「ベイビー・ブローカー」が一番好みです。
「生まれてきてくれてありがとう」
我が子たちには再三言ってきた言葉です。
隣県在住の実家のサポートを受けながらでも、ワンオペ双子育児は本当にきつかったです。
けれど、2年の不妊治療の末に授かった子どもたちなので、この子たちがいなければと思ったことは一度もありません。
ひとりの赤ちゃんを子どもにするのは、本当に大変な一大事業ですが。
私は、両親から「生まれてきてくれてありがとう」と特に言われたことがなかったので、自分で自分に言ってみたことがあります。
何だか、ひとりでジーンとしちゃいました(*^-^*)。
少子高齢化、未婚化・晩婚化、離婚件数の増加、単身世帯が世帯全体の4割で最多という社会情勢では、今後、家族の標準が両親+子どもたちではなくなっていくでしょう。
生まれて来る赤ちゃんには、環境を選ぶことも創ることもできません。
大人になる過程で、しっかりと自分の生き方を選択する方法を学ぶ仕組みが必要ですね。
赤ちゃんポストが必要なくなる世界になるといいなあ。
是枝監督は、フランスや韓国で、現地の俳優・スタッフと映画づくりにチャレンジされていて、その姿勢が素晴らしいと思います。
海外に出て初めて日本の長所・短所が分かるように、国外で現地の人たちと映画を創る経験は、是枝監督の価値観のスクラップ&ビルドになる気がします。
今後の作品たちがますます楽しみです♡
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