「家族写真が一枚もない」ベイビー・ブローカー かとしさんの映画レビュー(感想・評価)
家族写真が一枚もない
私は崩壊した家庭で育っているので、家族写真が一枚もない。物心ついたときから憎みあっている両親しか知らずに育ち、その後、親の病気や自殺未遂もあり家庭は地獄みたいだった。当然、家族旅行とか家族団らんの記憶もない。
幸い、学校での人間関係が良好だったので、さみしさはあまり感じなかった。
大人になった今、男女が愛し合い暖かい家庭を築くということの重要性は痛切に感じる。でも高い離婚率や未婚率を見ると、それってもしかしたらレアなことなのかもしれないとも思う。
自分の中を見ていくと、幼少期の環境とそこで受けた傷というのは、自分の潜在意識深くに根をはっていて、自分の考え方や行動に影響を与えているのが分かる。
それを癒すことは何年も続けていている。
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