「善か悪か?」ベイビー・ブローカー ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
善か悪か?
善いも悪いも、シロクロつけられない題材。
いや、そんなことはない。
優しければ、赦されるのか?
やってしまった後始末のための、里親探しなのか?
突き詰めると、悪が見えてくる。
反面、それぞれが子を持つことに真剣に向き合って、もがいてきた背景がある。
だから、こどもたちに優しい。
それが、見ていて微笑ましくもあり、切なくもある。
望んでも子を持てない側と、予期せず親になった側、親から置き去られた児。
なぜ、堕ろさなかったか?の答えが突き刺さる。
産んで捨てたら殺人で、堕ろしたら違うの?
ホントにそこだけど、そんなに簡単なものでもない。
ラストに救われる。
みんなで見守るって、こういうことかもねと思える。この子の存在が、確実に大人を変えている、そこを見せたかったのかな。
是枝監督は。
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