「孤児が抱える想い」ベイビー・ブローカー ka ohさんの映画レビュー(感想・評価)
孤児が抱える想い
明け方の海辺で便を蹴りながら、ドンスと施設の男性が、「お前は施設一優秀なんだから、こんなところに帰ってくるな。もっと遠くへ行かないと」というシーンが印象的だった。
ソヨンが子供に、羽が生えて星まで飛んでいけるようにという思いを込めて「羽星(ウソン)」と名付けたり、
「海進(ヘジン)」という名前が素敵だと言ったりするところから見ても、
孤児が抱える、どこか遠くへ、ここではない・この環境ではないところへ行くことへの、強い想いを、感じた。
自分がどこかに行くことを止めるものはないのに、その知らない世界が怖くて、一歩踏み出せない、幼少期特有の感情を久々に思い出した。
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