「ペ・ドゥナ演じるスジンの〇〇シーン」ベイビー・ブローカー TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
ペ・ドゥナ演じるスジンの〇〇シーン
19年公開のフランス映画『真実』でもそうでしたが、今作も主に現地韓国のスタッフで制作されているため、少なくとも日本人から観たらきっちり「韓国映画」に仕上がっているように感じます。
特にその要因は『パラサイト 半地下の家族(20)』『哭声 コクソン(17)』『バーニング 劇場版(19)』『流浪の月(22)』など多くの作品で撮影を務めるホン・ギョンピョの影響も大きいのかと思います。
また、韓国映画でついついそそられてしまう「飲食シーン」。
今回は特に張り込みをしながらのスジン刑事(ペ・ドゥナ)の食事が堪りません。韓国おでん「オムク」に始まり、ミニトマト、やや硬めに仕上がったカップラーメン、そしてグミ。スジンにとっては腹を満たすためだけの残念な「ガッカリ飯」なのでしょうけど、なぜかそれを観せられた日本人(いつの間にか私、日本代表として話してますがw)はついつい韓国料理が食べたくなるのです。
さて、内容の方はサスペンス要素が物語の「肝」となっていく展開のため「観てのお楽しみ」とさせていただきますが、成り行き上「家族」のように振る舞う5名のロードムービーは、時折のスリルと、お互いを思いやる温かさで、割と「王道」な展開でもって普遍的なテーマ「子供の将来と幸せ」を色々な立場から感じ、考えさせる、是枝さん十八番の「家族物語」に仕上がっています。
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