「社会問題を真正面から」ベイビー・ブローカー まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
社会問題を真正面から
赤ちゃんポスト、育児放棄といった社会問題を描いた本作は、産む側それぞれの事情はあれど、育児放棄や望まれない出産は哀しみの連鎖につながり、痛みを伴うというメッセージ性が込められていました。シビアで重いテーマではありますが、一歩で血の繋がりではない家族の絆や形には温もりや希望を感じ、救いのある作品になっていたと感じます。
物語全体としては比較的シンプルな構成でありながら、たっぷり間を取り余白を残して進むため、やや退屈に感じてしまった部分も。エンタメ性が薄く、終始重苦しい空気感だったのも気になりました。
チャレンジングな姿勢やテーマの興味深さはあれど、もう少し娯楽作品としても楽しめると良かったのにな…。
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