「家族とは何だろう」ベイビー・ブローカー ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは何だろう
オープニングの画面上に大雨と急坂、そして階段の暗い映像が出て、パラサイトを彷彿とさせるようなイメージが、しかし始まってみればそんなイメージは一新でした。
赤ちゃんポストに預けた子供の売買事件に関する謎解きかと思いきや、登場人物たちそれぞれの人生模様から家族の在り方を読み解くドラマなのだと理解してからは、色々と推察を思い巡らせたのですが、スポットが当たっている人物が多く、しかもその背景がぼんやりとしていて、誰にも感情移入できないまま終わってしまいました。
翌日に三姉妹を鑑賞したのですが、今作品を含め日本と韓国の家族像の違いからか、どちらもそれほど共感を得られませんでした。
是枝監督作品は万引き家族や海街ダイアリーでホロリとさせられたので、やはりお国柄なのでしょうか。
それでも家族(血縁だけではない結びつきも含めて)の在り方、育ってきた環境、何が子供にとっての幸せなのだろうか、などなど考えさせてくれる良い作品ではありました。
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