「運命共同体という家族のカタチ」ベイビー・ブローカー カメさんの映画レビュー(感想・評価)
運命共同体という家族のカタチ
個人評価:3.7
家族のカタチや在り方を、常にテーマとして描いてきた是枝作品。本作はまた違った家族像を描いていると感じる。一つの命をきっかけに関わりあった他人同士。その命を中心に過ごしたあの瞬間だけは、確かに家族だった。そこには母や父などの役割を超えた一つの運命共同体。そこに是枝監督の描きたい新しい家族像があると感じた。
ただ韓国の名俳優達を多数使う為、脚本も各キャラクターに対し、しっかりと描く必要があったのか、とても蛇足や無駄がある様に感じ、万引き家族の様な完成された脚本ではなかったとも感じる。
しかしながらソン・ガンホ、ペ・ドゥナが共演する是枝作品。それだけでも一見の価値あり。
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