「前向きな気持ちになった」ベイビー・ブローカー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
前向きな気持ちになった
韓国版『万引き家族』って趣き。
向こうで社会問題となっている「赤ちゃんポスト」と非合法な養子縁組ブローカーという題材を通して、一人一人の人間を描いていました。
日本の貧困問題と家族とは何かという問いかけがあった『万引き家族』は、悲しみと再生が混ざった作品でしたが、本作ではそれぞれに今苦しんでいる背景があり、「必死にみんな生きているんだな」と肯定的な姿勢が観て取れ、前向きになれる気がしたロードムービーでした。
特にソン・ガンホとぺ・ドゥナの役どころの深さと、それぞれの演技力のすさまじさ。
カンヌで最優秀男優賞を取ったのも納得。
もう一度くらい観たいなこれ。
韓国映画というより、いつものしっとり是枝映画の色合いが強いため、相性としての向き不向きは大きいかもしれません
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