劇場公開日 2020年10月30日

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「私も「ウルフウォーカー」になりたい!」ウルフウォーカー 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私も「ウルフウォーカー」になりたい!

2021年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

萌える

アイルランドの歴史や神話を元に
独自の世界観を形にする
「カートゥーン・サルーン」の新作

かなり遅くの鑑賞ですが2020年最後に観て良かった!

今年一番かもしれません。
もっと早く観に行っておけば良かったです。

昼間は人間、夜は魂が体を離れ
狼となって
自由に森を駆け回ると言うウルフウォーカー!

女性だからという抑圧に苦しむ主人公のロビンが

ウルフウォーカーに噛まれたことで

自分自身もウルフウォーカーとなり
ウルフウォーカーの少女メーべや狼達と
森を駆け回るシーンの開放感は泣けてきます。

単純な線でありながらダイナミックな動きの狼たちを
母の様に包み込む神秘的な森の描写に心を掴まれて
それを破壊する人間の無残な振る舞いに胸が苦しくなる。

そして、森の破壊は単なる自然破壊だけでなく

イングランドによるアイルランド征服という

歴史的事実が重なり、宗教という名を借りた
土着の文化文明の破壊を容赦なく描いてます。

物語として、
一応の目出度し目出度しと言う決着ですが
史実はもっと過酷であり、
今も続くテロの元凶となっていると思うと
アニメながら、深い深い作品です。

で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては

いや〜なんと美しく感動的なんだろう〜〜
今もネットで予告編を観てますが
あの女性の美しい声の主題歌が聴こえてくると泣きそう〜

自分もウルフウォーカーになって
一緒にあの森を駆け回りたい!!

犬を飼っていたので、狼の動きが
ああ、
犬族らしくて観ていてワクワクします。

また最後に、主人公ロビンのお父さんにはある解放が訪れます。
女性が解放されることで男性もまた、自己の解放に繋がる。
よくできた作品です。

物語、絵の動き、音楽、全てが最高です。

上映が終わってる所も多いので
もっと早く観に行ってレビューを書けば良かったよ!
観られる方はぜひ劇場で!!

星のナターシャ