「青い夜きれいだった〜」ウルフウォーカー ruさんの映画レビュー(感想・評価)
青い夜きれいだった〜
絵の上手な人の隣に座って、つむぎ出される線や色や物語の行く先を眺めているような、温かくくつろいだ時間でした。
こういった欧州のアニメ作品を観ると、美術教育の深さを感じます。以前旅したイタリアで寺院の石段に座って写生している子供たちのノートを覗き見てひっくり返ったことがありました。
一方で、10歳ぐらいの子供部屋からコツコツと絵師を目指す、日本の人材育成(自生?)、その結晶としての日本アニメも絶対真似できないものでしょう。
どちらにも魅了されます。
『ウルフウォーカー』というタイトルとあらすじ、ポスターやイメージ画像を見てもちょっと好きになれるか分からなかったのですが、これはもう映画館で観ることができて良かった!
プロモーション素材では魅力が伝わりにくい作品かもしれませんが、あの色彩と線と音楽の渦にまかれる幸福をぜひ多くの方に…。
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