「人の幸福に必要なものは?」100日間のシンプルライフ 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
人の幸福に必要なものは?
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一言で言って良い作品だった。人はものに囲まれても幸せではなく、人と人の関わり合いが幸福につながることを伝えるものであった。
物語のはじめに『時代の変遷とともに人々の個人的所有物は豊かになったが果たしてそれは人生の豊かさに通じるものであったか』を問いかける形で、映画製作者がこの物語で伝えたいことを真っ直ぐ伝えようとしている気概を感じた。
その後物語に入った後の感じはIT業界で働くIT業界のエネルギッシュな青年(20~30代)二人をおしゃれにコミカルに表現していて今風という形。彼らがITの世界で一発当てようとしているのがわかりやすく伝わった。その後の話しはIT業界のリアルな描写ではなく、二人が持ち物をゼロにして耐えられるかというゲームを通じた世界観に移り、そのゲームの中で彼らが出会ったり接したりする家族や買い物依存の女性、ダブル主人公同士の関わり合い、衝突を通じて人間の幸福の本質が物によるものでないことに迫る。
セクシーシーンもあるので小さいお子さんとともに家族で見ることには向かないだろうが、エネルギッシュでユーモアもあり幸福の本質に迫ったこの作品は誰もが見ても損はないと思う。
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