「「自分で考えなさいよ」と最後には言ってくれるそうだが、そこまでスマホに教えてもらう時代とか(爆)」100日間のシンプルライフ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
「自分で考えなさいよ」と最後には言ってくれるそうだが、そこまでスマホに教えてもらう時代とか(爆)
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【断捨離】
「断捨離」、したことありますか?
自分は性格上、“0か100か”を選ぶ性質(たち)なので、断捨離経験あります。
家も。土地も。
そのまま人にやりました。
腕時計も、スーツも、
全て産廃業者のコンテナに投入。
CDもステレオもモンブランも、そして大量の書籍から 命より大切だと思っていた楽譜。幼少期からの写真のアルバムまで、
全部そのままゴミ箱へ投入。
資源分類とか?
メルカリとか?
そんな時間のかかるまだるっこしい事はやらない。
で、印鑑とガラケー、あした着るものだけ持って、ボストンバッグひとつで家を出たことがあります。
映画のふたりに似ています。
が、彼らのように倉庫に私物を預けるのではなく、分類不要の埋め立てゴミとして、あれもこれもバケットに投げ入れて きれいさっぱりオサラバしました。
これ、裸一貫、新鮮な気分でリ・スタートしたいと思ったからです。
これがけっこうイケます。オススメです。
手放してもなんとかなるんだって、よく判ります。
全部を捨ててから、アシジの丘を歩き、システィーナ礼拝堂で天井画を仰いだとき、どれだけ世界が澄んで見えたことか。
裸で僕は生まれたし、
また裸で死んでいく。その準備。
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さて、映画ですが、
【人生はアプリじゃない】
少々 はすに構えて感想を述べるならば、
女声で「スマホに頼らないで自分で考えなさいね♡」と最後に喋るというあのアプリの“仕込み”でさえも、
・・あれさえもスマホに言ってもらわなきゃならないという苦笑いなオチなわけで。
【スマホを捨てて街に出よう】
「スマホのサゼスチョンを聞くよりも、おばあちゃんと語らい、お母さんの膝枕で甘えるほうが、人間 パワーが湧く」。
そういうことなのです。
熱烈同意です。
「母親の体温」と「祖母の格言」は鉄板です。
35歳だと言っていたあの若者(幼なじみ)たちは、これからも一生の竹馬の友であり続けるのだろうし、
持ち物すべてを手放して、素っ裸の心になって友だちと喧嘩するのもいいものだよと、
そして
マニュアルや検索がなくても構わない、バグだらけの素っ裸の心で、好きな人に精一杯のプロポーズをしてごらんと、この映画は教えてくれる。
GAFAに取り込まれ、手遅れぎりぎりの世界中の若者たちに向けて、温かくてわかりやすい、なかなかいい発信をした映画だと思いましたね。
親たちも負けてはいけないのです。子供たちがスマホに乗っ取られてしまわないように、子の顔を見て、まっすぐ話かけて育てる。一緒にめしを喰う。HAGして膝枕もする。
それが大切だと訴えているんです。
【スマホ映画、隆盛】
スマホがひとり歩きして人間を牛耳る作品は、ここのところ目白押し。
そしてそのどれもが“警告”を発しているのは、やはり時代ならでは。
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追記:
【ドイツ語が柔らかい】
「ドイツ語」は、ディベートをするときは、めっぽう語調が強くて、居丈高な響きがするものだと感じてきたのだけれど、
最近のドイツ映画では、ごく普通の若者たちの日常生活を題材にした作品群は、なんだかずいぶんと喋り口調が静かで柔らかいですよね。
これは映画作品が世界中に配給されるために、俳優たちも少し意識をしてイントネーションをソフトにさせる傾向なのかと、なんとなく想像してみました。
主役の俳優二氏は
・「お名前はアドルフ?」で実に執拗に、険のある煽り言葉を連発したフロリアン・ダービト・フィッツ、
そして
・「沈黙のレジスタンス」(マルセル・マルソーの物語)でナチの殺人鬼クラウス・バルビーを演じたマティアス・シュバイクホファー。
それぞれあの嫌な役回りをさせられた俳優が、本作品ではほのぼのとした坊やのキャラクターで再登場というのは、ちょっと嬉しいし、ホッとするもの。
きりんさん、おはようございます!この映画まだ見てませんがきりんさんのレビュー拝読して見よっかなーと思えました。見てないんですが、俳優さんはミュンヘン、ウィーン、バイエルンと南からベルリン、旧東独と北出身混ざってるのでよくわかんないです。南の人の発音は柔らかいです。ただ、ナチス系になるといきなり凄いガチガチドイツ語を特に兵士も軍人も話すので私は嫌悪感でいっぱいになってしまいます。あれはかなり極端です。でも多分ドイツ語って硬質な印象は与えると思います。それは通訳でもない私も好きです。
それより、きりんさん式のお片付け方法、私もそうなのでとても同感できました。だから引っ越し大好きなんですがもう20年以上動いてないです。リフォームで我慢してます。何もかもから自由になってイタリアの教会に行くのはいいなあと思います。
はなもさん、
コメントありがとうございました!
そうですねー
逆に弱すぎて なんにも持てなくなっちゃった感じだったんですよ(笑)
そういうときは僕は一旦“振り出しに戻る”んです
戻ってばかりのきりんです😁