「シンプルと言う事」100日間のシンプルライフ はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルと言う事
この映画、実はヒトにとって本当に大切なモノなのは何か、貴方の生き方はどうなの⁈と問うている様で、深い映画だと思う。
「初めてのおもてなし」「お名前はアドルフ」「まともな男」などのヨーロッパの映画は、個に問いかけ、それに対して、日本の映画は、全体社会に問うという感じがする。
自身の、足るを知ること、ほどほどって事を自分で自覚する事、モノに溢れてしまうとモノに支配されてしまうし、モノを集めるという事に快楽や満足、はたまた依存してしまう。その時の自分は、幸せか?と考える。
映画の中で、おばあちゃんは、幸福は水の様なものだ、流れ落ちると、言う。そのおばあちゃんは、幸せだった時の自分をも忘れて亡くなってしまう。
そうだ、モノ、記憶は、無くなったり、忘れてまったりする。この映画は、大きな意味での別れを描き、そしてシンプルな、今の自分になるだけなのだ、と、言ってたのだと思う。
だからと言って、私自身は、パウルやトニーの様にまだ、さっぱりと出来ない、残念ながら。
だから、ヒトって多様性だから面白いのかもしれない。
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