「悪意を持たない人たち」ブータン 山の教室 K・Mさんの映画レビュー(感想・評価)
悪意を持たない人たち
「先生」は肩書きでは無く、誰よりも先に未来へ触れることができる存在。敬意なんて言葉、久々に聞いたな。
古典的な展開でありながら、それがとてもしっくりくるので事件が起こらなくても、いや、事件そのものが必要ない。
人と人を繋ぎ合わせているのが歌であり、神や神聖なヤクへ捧げるのも歌なのがいい。
しょうがねえ奴だな、と思われた無気力な主人公が、窓の風除けに貼られていた大切な紙を生徒たちの為に引っ剥がして用紙を配るまで変化を遂げる。
うん、気持ちがいいね。
気持ちが良くなる映画だよ。
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