「夢に向かって頑張る若者に見てほしい」ブータン 山の教室 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
夢に向かって頑張る若者に見てほしい
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目の前の物事に無気力だけどずっと向こうの世界に夢を見ているありがちな青年像の主人公が国の政策でいやいや田舎の村に行かされて変わっていくという話。夢見がちな視聴者に夢と社会のニーズを天秤にかけてどちらを取るか問いかける意義ある作品だと思う。
ブータンの秘境の暮らしというのは見たことが無かったので新鮮な気持ちでドキュメンタリー的にも映像を楽しんだ。彼がルナナ村からの帰り道、行きでは断った旅の安全を祈る伝統的な祈りを捧げているのを見て、人々の地域に根づいた祈りの気持ちというものは、その土地を愛しているかどうかにかかっているのを学んだ。
最後はどっちに解釈するか。彼のその後は分からないのでなんとも言えないが、表現されている限りにおいて、ある一面では彼は青い鳥を探してたけど取り逃してしまったといえると思う。取り逃したのはルナナ村における自分の『ヤク』としての生き方だった、という事ができると思う。
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