「民主主義の難しさ」私たちの青春、台湾 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
民主主義の難しさ
台湾で2014年3月に中国との貿易に関する立法について、過程の透明性を求めたひまわり学生運動が起き、学生達が立法院を占拠した事件の前から、その後を描いたドキュメンタリー作品。
この運動でリーダーをしていた男子学生のウェイティンと中国からの留学生で台湾の様子をブログ発信していた女子学生のボーイーに興味を持ち、彼らなら何かを変えてくれるんでは、と期待したフー・ユー監督が2012年頃から2人を追っかけてきた。
結果として、監督の思うような展開にはならなかったけど、中国大陸、台湾に香港も含めた難しい問題に踏み込んでいるのは素晴らしい。
2017年までだったが、その後香港はもっと中国の弾圧が厳しくなっており、台湾の危機感はこの作品以降もっともっと高まっているものと想像する。
民主主義に向け中国の圧力という危険はあると思うが、続きが観たいと思う作品だった。
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