「ラブコメではなく喪失感の克服」ノッティングヒルの洋菓子店 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブコメではなく喪失感の克服
ベーカリーの開店準備をしていたシェフのサラが亡くなり、サラの親友とサラの娘とサラの母親が集まってベーカリーを開くことを決意するという話。
「ノッティングヒルの〜」って邦題だからもっとラブコメをイメージしていたが全然違う。男女のラブはあるが、それよりも彼女たちがサラを亡くした喪失感に向き合い、乗り越えようとする話だった。邦題のつけ方って難しい。原題のLOVE SARAHがやっぱりしっくり来る。
それなりにいい話なのだが、サラの死因や、娘クラリッサの父親、マシューの残留といった問題はスッキリした答えが示されない。え?このまま終わるんだと驚いたくらい。でもそんなに嫌じゃない。前を向いて歩き出した3人に清々しい気持ちがしたからだと思う。
あと、東京からイギリスに行ってる女性が抹茶ミルクレープ食べたがる?と疑問に思った人は多いのでは?でも、じゃなんなの?と悩んでしまうのもたしか。和菓子は美味しく作れないだろうし、そもそもなじみがないってことなんだろう。日本人を出すチョイスが間違っている気がした。
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