劇場公開日 2020年9月25日

  • 予告編を見る

「戦闘シーンはなかなかの迫力」女王トミュリス 史上最強の戦士 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦闘シーンはなかなかの迫力

2020年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 独裁国家のカザフスタンがこの映画を作るってことは、国威発揚のためか、民族の正統性を強調したいんだろうな。カラ・キタイじゃあまり知られていなし、アケメネス朝ペルシャを破ったっていうトミュリス女王が最も適してるのは間違いない。紀元前で史実もあいまいだから早い話しが脚色しやすい。

 映画としては、なかなかの出来映えだった。あれだけの騎馬が一堂に会すると圧巻。CGでの水増し疑惑もあるけど、迫力は満足いくレベル。

 何でこの時代にホラズムが出てくるのって思ったけど、ホラズム・シャーじゃなくて地名だった。いろいろ勉強になるなあ。他にも首都がバビロン?ペルセポリスじゃないのって思ったらこっちは冬の都だった。

 顔立ちがテュルク系の部族(女王側)とモンゴル系の部族(夫側)の両方を登場させるあたりは、遊牧民族国家の実情に近い演出だった。

bion