「もしもタワマンで多部ちゃんと出会ったら」空に住む 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
もしもタワマンで多部ちゃんと出会ったら
両親が交通事故死し、叔父夫婦の計らいでタワーマンションに引っ越してきた直実。まるで“空に住んでいる”ような39階。
都心から離れた小さな出版社に勤め、一見通常の生活を取り戻したかのように思えたが…、
心に喪失感。両親の死に泣けなかった事を引き摺る。
癒してくれるのは、愛猫の黒猫のハル。
そんなある日、同じマンションに暮らすスター俳優の時戸と知り合い…。
ごく普通の一般人と人気スターが出会って恋に落ちる。
さながら舞台設定に掛けて、“タワマンの恋人”。
ドラマではあるけれど、何処か浮遊感のある雰囲気や“空に住んでいる”不思議な感覚がファンタスティックさを醸し出す。
実を言うと途中まで、ハル=時戸なんじゃないかと思っていた。だって、ハルは人見知りとは言え、ハルと時戸は一度も一緒に映らないし(チャイムニアミスはあるが)、時戸は黒い服が多く、ツンデレだし。
でも、違ったね。
れっきとしたヒロインの再起のドラマ。
だけど、共感出来たり、出来なかったり。
両親を失ったばかりの喪失感。動揺してないように見えても、心ここに非ず。
泣けなかった。私も二親すでに亡くしているが、そうだった。別に悲しくないからじゃない。人間いざって時はそんなもんだ。
これらはいいんだけど…
姪っこに高級タワマンを住まわせる叔父夫婦って、何者…?
人気スターとの出会いが本作の面白味なんだろうけど、やっぱりちょっと非現実的。
繊細でか弱そうに見えて、彼と関係を持ち、彼の哲学本(≒暴露本)を独占で書く。
実は結構ちゃっかりしてる…?
岩ちゃんのちとオレ様なスターぶりは似合ってた。
岸井ゆきのも好助演。
それよりも、ハルが川可愛い。最近、近所に懐いてくるネコが居るので殊更そう思った。
だけどやっぱりそれ以上に、
多部ちゃん!
2時間多部ちゃんのPV。
もう、それだけでいいや。
作品は多部ちゃん演じるヒロインがスター俳優と出会うけど…
私だったら、もしもタワマンで多部と出会ったら。
おっと!私ゃタワマンに住んでねーし、イケメンでもねーや。