「未華子ちゃんの不思議な魅力に萌えた」空に住む エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
未華子ちゃんの不思議な魅力に萌えた
お久しぶりの青山真治監督。前作『共喰い』を公開年の日本映画ベストワンとした自分には大切な監督の一人。そして今作はこれまでのイメージを払拭するような心地よい作品だった。
出版社で働く直美は両親が急死し叔父の所有するタワーマンションの39階の一室で暮らすことに。両親の死に際して泣かなかったと言う直美。大きな喪失感が見え隠れする。
直美を演じた多部未華子さん。実は苦手な女優さんだった。印象が変わったのは昨年の『アイネクライネナハトムジーク』。そして今作で最も気になる存在になった。今作の彼女は不思議な魅力に溢れていた。
叔父夫婦との近過ぎる距離感やら、職場の後輩の複雑な男性事情やら、同じマンションに住む人気俳優・時戸森則との関係やらに葛藤しながらも新たな人生に踏み出す直美が清々しかった。
時戸を演じた岩ちゃんに『いや?』と聞かれ『いやじゃないです』と答える未華子ちゃんに『やっぱりか〜』と思いながらも萌えた。
残念だったのは三代目のエンディングテーマ。せっかく夢の中にいたのに現実に戻された感じ。
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