「傑作は、それを必要とする人に届くのか?」空に住む 未だZONEさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作は、それを必要とする人に届くのか?
大切なものを失うことでしか、成長できない人がいる。
そんな不器用な(完璧な人はいない、という意味)人の話だった。
多部未華子さんの、海でのシーンで、溜まった涙が落ちる前に、カットが変わった。涙を流すところは見せてくれない。
親が亡くなり愛猫を失った悲しみを、口にしないし態度にも出さない、そんな「雲みたいな人」もごくごく小さい声で叫んでいる。
そんな声に耳を傾ける、とても優しい映画だった。
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