アンダードッグ 後編のレビュー・感想・評価
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リング上のみならず、人生を生き抜き、闘い続けること
多くのボクシング映画が「苦難の果てに勝利を掴み取ること」をゴールとして掲げるのに比べ、この前後編を貫く物語はスタンスがやや異なる。ここでは奇跡は起こらないし、いくら血反吐を吐くほどの努力を重ねても、圧倒的な差は埋まらない。だが、負け犬は負け犬でも一矢を報いることはできるし、その闘い方、ボロボロになってもなお立ち上がりファイティングポーズを構える姿で、人の心を動かすことはできる。とりわけ後編は、身と心が崩れ落ちそうになりながらも、ただ無心となって人生を彫り起こしていく様を、より強烈に印象付ける総仕上げ。二人のボクサーのみならず、周囲の人々の姿も陰影深く盛り込み、ボクシングを離れた群像劇ドラマとしての味わいを増していく。最終盤の激戦は、まさに各人の闘いを集約、象徴するもの。人生にノックアウトされまいと歯を食いしばる彼らにとってはもちろん、我々観客の目にも、熱い生気をもたらす着火点となるだろう。
中々見られない良いボクシング作品
森山未來主演のボクサー偶像劇、その後編。
過去に輝いた今はかませ犬ロートルボクサーと、才能に溢れながらその道を閉ざさなければならない若手ボクサー。
今作は、二人のボクサー人生最後となるべく一戦を描いた作品でした。
メインとなる試合は見所も多く、命を削るような試合の演出はとても良かったです。
何より全体にあるドロっとした作りが好きですね。
あと試合後、作品終盤の「やっぱこれだよな」。これは最高にかっこよかった。
ただ、森山未來と一緒に立つと北村匠海のペラペラな身体が少し気になりました。シャドーを見るにそれなりに頑張っているのはわかりましたが、並ぶと少し辛いですね。
それでも日本では中々見られない、良いボクシング作品でした。
❇️激闘❗️死ぬほどキツイのに楽しんでいる主人公最高‼️
アンダードッグ(後編)
🇯🇵東京都。とある下町。
ボクシング継続するか悩む主人公の周囲で、破滅に向かうデルヘリ嬢、デルヘリ継続困難事情、仕返しを目論む客、新人戦を経て順調なボクサーなど、どこに向かって進んでいくのか!
若気の至りだけでは治らない群像劇の後編。
❇️激闘❗️死ぬほどキツイのに楽しんでいる主人公最高‼️
★彡激闘を染み込ませる様味わう‼️
本当にボクシングが好きなんだと思わせてくれました。
◉82B点。
★彡ボクシング以外でのストーリーも相当暗くて観ていて、辛かった。若気の至りなんでしょうけど、経験が少ない若者の勢いや強い想いに羨ましく思ったりしました。
自分も熱い時代あったんだと思わせてくれます。😅
🟢感想
1️⃣現代社会の風刺や闇を伝えている。
★彡虐待は本当になんとかならないものか?
子供がいるから幸せになれないと思い込む母親や母親に暴力振るう男の負の連鎖が観ていて胸糞悪いです。
2️⃣無駄と思われるシーンが長くて、多すぎる。
★彡間が長くて、わかっている状況をまた違う演出で繰り返す事や不要なセリフなど長く感じた。
3️⃣森山未来さんと北村匠海さんの振り向きざまのRUN🏃♂️かっこいいっす。😆
★彡私の予想では監督はこのシーンに一番気合を入れたのではないかと予想します!
4️⃣感動した。
★彡胸糞悪いシーンを約3時間見せられ、ガマン鑑賞し、ラスト1時間の畳み掛けは凄い。ここまで限界で戦うシーンを魅せられると感動させられる。まさしく死闘。
🥊👶🏻📝🤮🔪🩸👩🦽👁️^_^🥹😓🏃🏻🤱🏻🚬💮🆚
3人とも凄い
☆☆☆★★(開始から100分) ☆☆☆☆★(ラスト30分は超胸熱)...
☆☆☆★★(開始から100分)
☆☆☆☆★(ラスト30分は超胸熱)
「◎◎◯○◯◯゜◯◯になれよ!」
「うっせえ!バカヤロー!」
前編を観て書いたレビューでの「オリジナリティーが感じられない…」との考えは、この後半ではあたらないだろう。
そこだけはしっかりと認識させて貰った。
冒頭(離婚はしていないが)別れた妻役の水川あさみになじられる晃。
バックに流れるのはブラームスの交響曲3番だ!
以後、この曲は暫く流れないのだが。やがて展開されるのは、前編での謎のデリヘル嬢、瀧内公美と晃との関係性。
少しずつ、この謎の女の私生活。そして、これも前編で謎だった常連客上杉柊平の身体に関する謎。
更には、前編で明かされなかった、ライバル(となる)北村・萩原ペアとの関係性が浮かび上がり。遂に前編で欠けていた全てのピース繋がる。
再びブラームスの3番が流れるのは。明美と店長とのトラブルを巡り翻弄された晃が、妻を頼って尋ねる場面から。
・晃と明美。
・及び、晃と妻。
・父親を想う息子の気持ち。
・五郎(店長)と兼子。
・どうにまならない地獄の日々。
・龍太と加奈。
・明るく輝やいていた未来に、鉄槌が振り降ろされる過去の事件。
この3組の過去と現在に振り返っている胸の奥の苦しみが、ブラームスの調べで盛り上がる。
妻からは「見っともないとこみせないでよ!」…と蔑まれ。
気になる女の明美には「あんた、ダッセェ〜!」…とバカにされる。
残念だったのは。瀧内公美のキャラクターに、どうしても感情移入が出来ないところ。
後半が始まり。30分以上は続くこのこのパートに、なかなか思い入れが入って行かないだけに。この後、五郎が起こす事件。更には、龍太に起こる悲劇に…と。
多少強引とも言える展開が見て取れ。このブラームスの響きくら醸し出される悲劇性に、どっぷりと浸り切る事が叶わないのがもどかしい💦
ここまでが凡そ後半の半分で。いよいよ此処から晃と龍太との繋がりが分かり。この2人が拳と拳で会話する(闘う)意味が、ハッキリと観客に示される。
クライマックスの30分はとにかく圧巻の極み。
ボクシングテクニック等、細かい事を言ってしまってはもはやバカバカしい。
それ以上の《熱い血潮》が、濃密に展開されるので。いつしか、こちらの涙腺は完全崩壊をきたす。
野暮を承知で言うと。晃と父親との関係性を始めとして、その後の登場人物達全ての(その後の)未来が分からない不満感は少なからず感じました。
2021年1月4日 渋谷PARCO 8F WHITE CINE QUINTO
↓この後は、この日に感じた事をメモとしてそのまま残します…
今日は訳あって、年末に観そこねた後編を観に渋谷へ。
週末には【緊急事態宣言】が発出される見通しの為に、映画だけを観て一目散に帰宅。
配信なら上映時間そのままの時間で済むが。わざわざ劇場まで行くと、当然ながら交通費(又は駐車料金)や食費も掛かる。
この日は、家を出て帰って来るまでに5時間以上を費やした。
そりゃ〜!どんどん配信で観るよなあ〜(´-`).。oO
負けても最高
後編は、ボクシングだ!
素晴らしかった。
前編の底辺よりさらに底から始まり、
時間が進むにつれどんどん堕ちて行く様に
バッドエンディングしか想像が出来ずハラハラしました。
良い映画はやはり脇役たちが良くて、
後編のデリヘル店長は素晴らしかった。
主人公の晃もそろそろスイッチが入るだろと言う展開にも関わらずなかなかやる気を起こしてくれない様に
「いつまでくすぶってんだよ」と怒鳴りつけたくなる
くらいには森山未來と並走していたと思います。
立ち居振る舞い声のトーン何から何まで素晴らしかった。
前編ではキャラ紹介に留まっていた北村匠海さんも
今回で過去が分かり、キャラ造形も深まりラスボスに
相応しいキャラクターに仕上がってたと思います。
ただのイケメンではなく、過去の罪と孤独を背負った
目が力石徹みたいでとても良かったです。
ボクシングシーンではジムの会長がとても良かった。
ラウンド間ごとの表情やその一言に涙なしには観れませんでした。
エンドロールでは、
夢見る事は自由だろ!俺の人生なんだから!
と思わせる森山未來の背中に感動致しました。
最高のボクシング映画
戦う意味を見つけたところから、おもしろさが増していく。 終盤の試合...
男の悲哀を演じて森山未來、キャリアハイ!
感動のボクシング映画(人生の希望と再生の人間ドラマ)
2020年。監督:武正晴 原作・脚本:足立伸。主演:森山未來
アンダードッグの意味は「咬ませ犬」
(思いっきりマイナーな秀作です)
主人公の末永晃(アキラ)は、かつてプロボクシングで日本チャンピオン戦を戦い負けたプロボクサー。
その試合は今でも語り継がれる名勝負だった。
しかし負けは負け。買った男は人生の勝者。負けた男は敗者。
晃はそれから10年。ボクシングを捨てきれずにリングに上り、ノックアウトされてリンクに這いつくばっている。
そんな晃の人生と周りの人々を追ったドラマだ。
周囲のほとんどは負け犬・・・人生の敗者たち。
晃は一流の強力なパンチを持っているのに、根っからの弱虫の意気地なしだ。
現実生活では気が小さく、虫も殺せず、他人を殴ったことなんか一度もありゃしない。
《晃は何故、パンチ・・ボクシング・・に拘るのか?》
答えは、弱いからだと思う・・・
妻には愛想をつかされ、定職もなく、年々、年老いてパンチのキレも衰える・・・
晃の弱さと優柔不断は、人生をどよーんと暗くしている。
あの全日本チャンピオンシップ・・・唯一輝いた記憶・・・
それが支えであるとともに晃を縛る足枷になっているのだ。
北村匠海(大村龍太)は晃を尊敬している青年。
施設育ちの苦労人の元不良。
施設で知り合った妻に子供が生まれる。
人生で初めて愛おしいと思う日々。
施設で反抗的な龍太をパンチでお見舞いした晃をいつか倒そうと、ボクサーを目指す。
「アンダードッグ」は前・後編、4時間半という長尺です。
まったく長さを感じない。面白いから・・決して暗すぎないから。
前編は晃がボクシングにしがみついて、出ると負けの試合をする日常。
デルヘル嬢の送迎のアルバイトやサウナの掃除で生計を立て、デルヘル嬢の子持ちの新人と、腐れ縁の出来る様子などが描かれる。
もう一人の主要人物は勝地涼が扮するお笑い芸人の宮本瞬。
大物俳優(風間杜夫)の息子で二世タレントだが、才能のないヘタレ。
そんな瞬と晃がテレビの企画で戦うことになる。
前編のクライマックスは森山未來と勝地涼の本気のボクシング試合がメインになる。
これがロッキー顔負けの激しさと、お笑い芸人と晃の崖っぷち2人の、命懸けの意地の張り合いとなる。
後編はびっくりの衝撃的な展開をする。
大村龍太(北村匠海)の不良時代の悪行が、我が身に跳ね返ってくるのだ。
森山未來のストイックな肉体(彼は舞踏家でもあり、削ぎ落とした肉体が雄弁)
北村匠海の若さ、消しても消せない華やかさと、影がある役を得難いの存在感でで演じている。
勝地涼もまた、二世タレントで才能のない男が、運命の重しに押し潰され抗う惨めさが秀逸。
メジャーの映画ではない、マイナーな映画の底力と良さを感じました。
こういう映画があるから、メジャーの映画が成り立つし引き立つのだと、
生意気にも思いました。
過去鑑賞(2021/05/26)
前編から一転、生命感溢れる感動的一幕
アルバイト先の風俗絡みの描写は余計だと思った。 ボクシング関係だけ...
【”負けても輝く”三者三様の人生を背負った男達がリングで闘う訳を描く。後編でも安達紳の脚本は冴え渡り、リング上で北村匠海と森山未來が躍動するラストの戦いのシーンには、引き込まれた作品である。】
ー 後編は、6戦一回6KOの元悪童の大村龍太(北村匠海)と、森山未來演じる末永晃の戦いがメインとなる。
そして、前編同様に二人と関係性を持つ、女性達や知り合いの描き方が、前編以上に作品に厚みを持たせている。-
◆感想<Caution !内容に触れています。>
・前編で、まさかの結果に終わった末永は、妻(水川あさみ)に離婚届を叩きつけられ、自分をヒーローと持っていた一人息子太郎にも、冷たい態度を取られる。
ー ”噛ませ犬”から”負け犬”に。あの結果では、仕方がないか・・。-
・だが、且つて児童養護施設でボクシングごっこをしていた、若き天才ボクサー大村龍太と再会する末永。そして、彼は、徐々にボクシングでもう一度世界チャンプを目指す気持ちを取り戻して行く。
- 森山未來の真骨頂の演技である。ダンサーとは言え、森山さんの年齢で体脂肪率一桁は凄すぎる。デニーロ・アプローチも真っ青である。-
・児童養護施設で出会った加奈(荻原みのり)との間に子も出来て、幸せの絶頂だった大村に襲い掛かる刃。
- この下半身まひになった男の存在は、前編から描かれており、脚本の巧みさが際立つ。-
<後編の末永晃と大村龍太(北村匠海)とのリング上での戦いは、前半よりも更に凄みを増し、観る側に迫って来る。
カメラの使い方も絶妙であり、臨場感が物凄い。
そして、ボクシング映画の面白さを再認識するのである。
終了のゴングが鳴り、お互い抱き合い、大村が末永にかける言葉。
”世界チャンプになれよ・・”
邦画のボクシング映画の秀作である。>
■今作は、本当は映画館で観たかったのだが、上映館が少なく、物理的に鑑賞出来なかった。
あとは、上映期間も短かった記憶がある。
何故に? 長いから?
どこかの映画館で、今作をかけてくれないだろうか・・。
死地を求めて
前編と同様
どん詰まりの人生なのに、そこにある人間関係の温かさ。ボクシングをや...
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