劇場公開日 2020年11月27日

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「☆☆☆★★(開始から100分) ☆☆☆☆★(ラスト30分は超胸熱)...」アンダードッグ 後編 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0☆☆☆★★(開始から100分) ☆☆☆☆★(ラスト30分は超胸熱)...

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★(開始から100分)

☆☆☆☆★(ラスト30分は超胸熱)

「◎◎◯○◯◯゜◯◯になれよ!」

「うっせえ!バカヤロー!」

前編を観て書いたレビューでの「オリジナリティーが感じられない…」との考えは、この後半ではあたらないだろう。
そこだけはしっかりと認識させて貰った。

冒頭(離婚はしていないが)別れた妻役の水川あさみになじられる晃。
バックに流れるのはブラームスの交響曲3番だ!
以後、この曲は暫く流れないのだが。やがて展開されるのは、前編での謎のデリヘル嬢、瀧内公美と晃との関係性。

少しずつ、この謎の女の私生活。そして、これも前編で謎だった常連客上杉柊平の身体に関する謎。

更には、前編で明かされなかった、ライバル(となる)北村・萩原ペアとの関係性が浮かび上がり。遂に前編で欠けていた全てのピース繋がる。

再びブラームスの3番が流れるのは。明美と店長とのトラブルを巡り翻弄された晃が、妻を頼って尋ねる場面から。

・晃と明美。
・及び、晃と妻。
・父親を想う息子の気持ち。
・五郎(店長)と兼子。
・どうにまならない地獄の日々。
・龍太と加奈。
・明るく輝やいていた未来に、鉄槌が振り降ろされる過去の事件。

この3組の過去と現在に振り返っている胸の奥の苦しみが、ブラームスの調べで盛り上がる。
妻からは「見っともないとこみせないでよ!」…と蔑まれ。
気になる女の明美には「あんた、ダッセェ〜!」…とバカにされる。
残念だったのは。瀧内公美のキャラクターに、どうしても感情移入が出来ないところ。

後半が始まり。30分以上は続くこのこのパートに、なかなか思い入れが入って行かないだけに。この後、五郎が起こす事件。更には、龍太に起こる悲劇に…と。
多少強引とも言える展開が見て取れ。このブラームスの響きくら醸し出される悲劇性に、どっぷりと浸り切る事が叶わないのがもどかしい💦

ここまでが凡そ後半の半分で。いよいよ此処から晃と龍太との繋がりが分かり。この2人が拳と拳で会話する(闘う)意味が、ハッキリと観客に示される。

クライマックスの30分はとにかく圧巻の極み。
ボクシングテクニック等、細かい事を言ってしまってはもはやバカバカしい。
それ以上の《熱い血潮》が、濃密に展開されるので。いつしか、こちらの涙腺は完全崩壊をきたす。

野暮を承知で言うと。晃と父親との関係性を始めとして、その後の登場人物達全ての(その後の)未来が分からない不満感は少なからず感じました。

2021年1月4日 渋谷PARCO 8F WHITE CINE QUINTO

↓この後は、この日に感じた事をメモとしてそのまま残します…

今日は訳あって、年末に観そこねた後編を観に渋谷へ。
週末には【緊急事態宣言】が発出される見通しの為に、映画だけを観て一目散に帰宅。
配信なら上映時間そのままの時間で済むが。わざわざ劇場まで行くと、当然ながら交通費(又は駐車料金)や食費も掛かる。
この日は、家を出て帰って来るまでに5時間以上を費やした。
そりゃ〜!どんどん配信で観るよなあ〜(´-`).。oO

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松井の天井直撃ホームラン