劇場公開日 2020年11月27日

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「見苦しくても無様でも負けられない理由がある」アンダードッグ 後編 nazionaleさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見苦しくても無様でも負けられない理由がある

2021年6月18日
Androidアプリから投稿

無様に恥をさらすようなボクサーに成り果てていたロートルがなんの為にボクシングをして、なんの為にリングに上がっているのか
その原点に立ち返り這い上がっていく様
最後リング上で相見える晃と大村はどちらにも負けられない理由があり、互いに背負っているものがあるからこそどちらにも感情移入してしまう
それでもやはり前後編を見ていて晃に思いを馳せてしまっていた
演技なのかそれとも本当に戦っているのか
それすら分からないほど白熱した試合は分かっていても手に汗を握ってしまった
森山未來も北村匠海も どちらも素晴らしい演技だったが、やはり森山未來は凄い
それまでの情けなくフラフラした浮浪者のような人間が一転、ボクサーとして全身全霊をかけ戦う人間へ再び蘇る様を見事に表現していた
月並だが今目の前にある壁に立ち向かっていく その活力を与えてくれるような映画だった

nazionale