「イングランド本土の警察あてにスコットランドの離島サマーアイル島から...」ウィッカーマン final cut りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
イングランド本土の警察あてにスコットランドの離島サマーアイル島から...
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イングランド本土の警察あてにスコットランドの離島サマーアイル島から、行方不明の少女を探してほしい旨の手紙が届く。
本土から乗り込んだハウイー巡査部長(エドワード・ウッドワード)は件の少女の写真を見せながら調査を進めるが、島民のいずれも、そんな少女は知らないの一点張り。
その上、サマーアイル島は領主(クリストファー・リー)による私有島で、文化も本土とまるきっり異なり、自由に男女の交合がなされている。
敬虔なクリスチャンであるハウイー巡査部長は、その島の文化に馴染めず、調査も行き詰まってしまう・・・
といったところから始まる物語で、キリスト教文化だけが文化じゃない、といういわゆる、観る者の常識に問いかける映画。
最終的には、被害者は探偵!という驚天動地のようなオチになるのだけれど、自己犠牲やなにやらとか、科学的には云々、という常識を、「それって口だけだよね? ははン?」って鼻であざ笑うようなところに着地する。
原題は「Anthony Shaffer's THE WICKER MAN」で、脚本化アンソニー・シェイファーの名前が冠されている。
『フレンジー』『探偵<スルース>』『ナイル殺人事件』『ジャック・サマースビー』などのひとなので、狙いは変格ミステリーだと思うのだけれど、もともとは舞台の戯曲も書くひとだから、もしかしたら、ミュージカルとして書いたのかもしれません。
とにかく、スコットランド民謡風のおおらかな楽曲に彩られており、ラストシーンなどは、一緒に踊りだしたくなるぐらいなのだから。
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