「リメイク版に無いものが全てある」ウィッカーマン final cut kwmdさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイク版に無いものが全てある
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今頃この作品を見る物好きの皆さんは、話の筋はご存知かと思います。
このため、いかに怪しい雰囲気を見せるかが肝と考えます。
リメイク版は、よく訓練された俳優さんが、それらしい田舎で、田舎くさい衣装で、キレイに撮れています。すると、テレビの2時間ドラマのように見えてしまいます。あ、ニコラス・ケイジのいつもの感じねって。
クリストファー・リーが行ってしまっているのは当然として、島民が良い。特にお爺ちゃんたち。
服装も良い。普通にも見えるし、民族衣装の人もいるし。リメイクはそれらしく古臭くしているので、返ってわざとらしいです。
街並みも、田舎の家だけで無くて、適度に都市化しているのが良い。
フィルム撮影の粒子感があるのは当然として、絵がキレイです。特に色が良いです。
そして、最もよく効いているのは歌と踊りでは無いでしょうか。日本でも歌・踊り・祭りは最も、古い伝統が残っているものですよね。生活は基本的に普通に暮らしているが、文化がオカシイというバランスがいいですよ。それと、みんななぜか歌が上手いの。
このように、怪しさのバランスが素晴らしいので、満足でした。
アノ作品を劇場で観れて幸せです。
あと、主演のエドワード・ウッドワードの堅物警官の演技を、ホット・ファズのサイモン・ペッグが真似しているなと思ったら、本人がホット・ファズに出ているではありませんか。今度、見直してみます。
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