犬部!のレビュー・感想・評価
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観たかったんだ!
先月たまたまTVで太田(劇中は花井)獣医師のドキュメンタリーを観て楽しみにしていました。
食い入るように前のめりで観切った2時間でした。
➖サッ処分される犬や猫が存在するのは、プロである獣医師と行政のせいでありボランティアである保護団体に委ねているのは、そもそもおかしな事。➖
と言い切る太田(花井)獣医師。
有言実行そのもの、一匹たりとも死なせない、
強い意志!
学生時代に命を奪ってまでの実習は要らない、と動物病院で手術の助手をして単位取得。
ここでご本人の太田獣医師が出演されていました。(茶色っぽい手術着姿の方)
柴崎さんが自分に注射しかけた時の言葉、
➖救っても救っても次々と新しい犬や猫がやって来る。➖
似たような言葉を以前聞いた事を思い出しました。
こちらから申し込むと小2の子供達に近くの保健所から犬を連れて話をしに来てくださいました
飼い犬や飼い猫を途中で捨てず最期まで飼って欲しいと啓蒙しに来てくださるのです。
その保健所長さん、いいおじさんでしたが、
➖次から次へと犬や猫がやって来る。➖と、悲痛な顔で仰り(もう死なすのは嫌だー。)と小声で子供達に聞こえないぐらいに呟いておられました。
施設の数を減らされて保健所は多忙過ぎるのかその年が最後になりました。保健所長さんは、➖来年からはもう来られへん、来られへん。せやから、最後やから、しっかり聞いといてな。➖
と何回も子供達に仰っていました。
誰しも罪の無い生きている命を奪うのは好きではない筈。だから、途中しんどくなったけど、
またセンターに戻った柴崎さんも強い!
➖誰かがしなくちゃならないから、俺がするんだ!➖
この作品、多くの方々に観ていただく手段は無いでしょうか?
保護犬の話で驚いた
・気分が重く、気楽な映画を観たくなり、タイトルが冗談みたいだなと思い観てみたけどペットの社会問題を中心に展開していって考えさせられる映画で驚いた。また、一軒のペットショップのみで話が展開していったのも驚いた。
・青森と東京、過去と現代とを行き来していて、今のシーンがどこなのかが若干混乱した。
・様々な動物医療に関しての問題があって、現場の方々が改善に向かって行動されていたという事を知られるいい話だった。殺処分のシステムがとても寂しかった。けれど、当事者の辛さを軽減していくとああなるのかなとも思った。(ケージの奥の壁が開いて、檻が壁側にスライド。追いやられるように犬たちが壁側へと誘導されて行ってそちらの部屋へ入り、また、壁が閉じる。その部屋でなのか、また少し誘導してかそこでガスで。。。というのが淡々としていてなんとも言えなかった。とはいえ、どうしてよいのか、とも思った。)
・問題のあるペットショップが金の事ばかり言っていたのが印象深い。金の話をするというのが、いわば社会通念の象徴という印象が寂しくもあり現実問題、、、と考えさせられた。
・研究施設で働いている方々が猫にある不治の病の研究をしているらしくて、猫にそういった伝染病?があるのを知って驚いた。
・シンプルに彼らが獣医などで活躍しているという事が羨ましかった。その状況での悩みもあると思うけど。
目標!!殺処分ゼロ!!
2021年。原作・原案は片野ゆかのノンフィクションで『北里大学獣医学部 犬部』
監督は篠原哲雄が、脚本は動物保護のドキュメンタリー映像作家でもある山田あかね。
内容はとても重いのですが、可愛いワンちゃんに癒される時間でもありました。
青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルにした青春ドラマです。
16年前。
獣医学部に入学した花井颯太(林遣都)のアパートに迷い犬が現れる。
やがて獣医学部の助手たちが、犬を探しに現れる。
一度、手渡した颯太だったが、その犬は再び逃げてきたのだ。
そしてその犬が獣医学部の生体実験に使われる犬・・・実験犬と、颯太は知る。
「この子を殺してはならない」
ひとつの命を守る。助ける。
それが颯太の人生のテーマとなった日でした。
そして16年後、獣医師となった颯太の過去と現在が行きつ戻りつしながら
紡がれていきます。
颯太と親友の柴崎(中川大志)
理想に萌え、犬の命を守るため、危険をも顧みずに突っ走る花井颯太(林遣都)の生き方と、
組織の内側から変えて行こうとする柴崎涼介(中川大志)の生き方。
2人の対照的な生き方を中心に、重くなりがちな題材を、林遣都の熱血獣医師が吹き飛ばしてくれます。
明るいです。
ブレないし一直線です。
しかし、どうしても触れなくてはならないのは、
☆犬猫の殺処分の現実。
☆保護犬の譲渡会。
☆当時在籍の獣医学部で行われていた生体実験。
特に犬に行われる「生体実験」の文字を聞いただけで、激しく動揺する自分がいました。
(ペットに振り回せられる人々に、半ばシニカルな気持ちもありましたが、・・)
これは辛い。
実験実習を断固として拒否した颯太。
卒業も危ぶまれる危機に!
対する柴崎は、どんなに辛くても実験実習に参加する。
動物愛護センターに保護された犬や猫は、保護期間が過ぎると順番に殺処分されます。
颯太は「殺処分ゼロ」との信念を曲げない。
ここでも柴崎は「殺処分を少しづつ減らして、将来はゼロにする」と、
自らは動物愛護センターの職員に就職するのでした。
この柴崎の選択が重いです。
精神的に本当に辛かったのは、柴崎だったのではないか?と、思いました。
愛護センターでも譲渡会でも、早く貰い手がつくのは、愛らしい子猫や子犬。
病気の犬猫、年老いた犬猫は殺処分にいち早く送られるのです。
(人間社会同様に、ほんとうに現実は厳しい)
あと犬や猫は寿命が短いので「看取り」の問題があります。
看取りに後悔の念を持つ人も、出てきます。
人工透析を受けるネコちゃん。
白内障の手術を受けるワンちゃん。
癌も人間並みに多いし治療も基本人間に準じます。
スーパーでは犬猫用のオムツも普通に売られています。
治療費は手術代含めて膨大です。
(捨ててしまう人も、泣く泣く捨ててる人が大勢いるのも、分かります)
命は愛おしいです。
愛する犬をチカラの限り、出来る範囲で守り抜く花井颯太が、
最高に格好良かった!!
(エンドロールのワンニャン・小動物たちは、もう、可愛くてたまらんワン!)
(エンディング曲の歌詞も映画にマッチしてて、メチャ良かったです)
熱い獣医さんたち
道は違っても目指す場所は一緒だろ?
でしたっけ? 動物と子供で釣るのは邪道…なんて言葉が吹き飛ぶ様な力作!
泣けて泣けてしょうがなかったです(T_T)
十和田と東京
学生時代と現在
が、行ったり来たりで分かりにくいのが難点ですが、そんなものを吹き飛ばすくらいの力があり…。
熱い熱い主人公に引っ張られ協力する仲間たち、そして優しい親友。
六郎?の最後を看取れなかったことを悔やむ女子大生(田辺桃子)は最後はエルザを引き取ることに…。
人物もキチンと描かれていました。
林遣都君と田辺桃子さん 中川大志君と田中麗奈さん 大原櫻子さんと坂東龍汰君
それぞれに明るい未来が待っているのだろうか?
安藤玉恵さん素敵でした。。。
タイトル情報だけで観ない方が…
花井の、動物を思うが故に「全部引き取ります!」は、それはそれでほんとに大丈夫なのか???と思った。獣医になったからはまだしも、獣医を目指す段階でそれは違うのでは?と。
倒れた柴崎をまもるワンちゃんたちに泣きそうになった。
泣いた。目を背けたい現実と誠実に向き合っている
人間の規則や法律で動物を身勝手に扱っている現実と、それに向き合う人達の映画でした。
ちょっと主人公の視野の狭さ、対応の拙さにモヤッとする場面も多い。お金が無ければ多くは救えない現実とまわりを巻き込むことの重大さも考えて欲しいとは思いますがそこは映画だからファンタジーで。
自分は動物が好きです。今も猫と暮らしています。動物好きは、途中で目を背けたくなる内容が多いです。だからこそより多くの人に観る事をオススメしたい作品です。
いのちを人間の都合で奪っているエゴ…
こんなに多くの犬猫を救うことは出来ませんが、せめて譲渡でお迎えしたうちの子と同様に、もう1匹お迎えする時も保護猫か譲渡で迎え入れようと強く思いました。
今日はうちの子が嫌がるくらいハグしたいです。
純真無垢!
犬部なんて変なタイトルだと思ったら実在した(北里大学獣医学部 犬部、現・北里しっぽの会)そうだ、主人公の熱血獣医さんも東京でハナ動物病院を開業する太田快作さんがモデルだそうだ。
昨今のペットブームで保護猫や犬のTV番組は多いが本格的なドラマ仕立てだから見応え十分。
甘ったるいペット映画が多い中、実話に基づいて厳しい現実と向き合って理想と現実の狭間で必死に努力を続ける若者たちを描いた青春ドラマは爽快な一陣の風のようだ。
林遣都さんは原作に心酔しすぎたのでしょうか、ちょっと力が入りすぎの感もありましたが熱意は伝わりました、反面、相棒の花子ちゃんは実に自然な寄り添い方、飼い主さんとならともかく、俳優さんとカメラの前で素敵な表情を垣間見せてくれたのには脱帽です。
動物愛護と言っても人間同士がいがみ合っては本末転倒ですし、自然林の開発で里に出没する獣の報道も後を絶ちません、疫病が流行れば家畜を躊躇なく殺処分する行政も変ってはいません。
それでも「ナオトひとりっきり/Alone in Fukushima」のようなドキュメンタリーや本作は貴重です。ゴールが見えない現実とのせめぎ合いですが今より少しはましになればと心痛める人たちがいるのだと知ることはせめてもの希望の光です・・・。
一殺多生
現実から乖離してないフィクション
犬たちが主役、というわけではない。あくまでも人間たちが主役なのは仕方ない、人間たちが人間のために作った映画だから。でも、動物と人間について常に考え続けてきたひとたちのひとつの結論がここにある。
避妊手術は仕方ない。人間の飼育下では、自然環境より何倍も繁殖してしまう。繁殖してしまえば生まれてきたものを全て飼うことはできない。それは犬たちにとっても人間たちにとっても幸せな世界ではない。
主人公が許せなかったのは、殺処分にされる犬が、学生たちが勉強するための動物実験の献体にされることだった。
学生が獣医師になるために必要なプロセスであるとされていた。その犬は、ほかの犬を助けるために犠牲になるという考えかただ。
主人公は、開業医の手術に何度も立ち合い、それを詳細なレポートに起こして提出することで、動物実験に参加することを回避した。
そして彼が許せなかったことがもうひとつ、動物愛護センターで飼い主のみつからなかった犬は、殺処分に回される。子犬は、ほぼ貰い手がいるらしいが、成犬や老犬は、安楽死の道があるのみだ。
人間にも通じる生命の尊厳の問題がここにもある。
原作未読、映画のみ視聴。 純粋に良い映画だと思う。 主人公花井君と...
原作未読、映画のみ視聴。
純粋に良い映画だと思う。
主人公花井君と親友柴崎君の夢は同じなはずなのに、結果までのプロセスが違う。
私はどちらかというと、柴崎君の考え方の方が理解できる。
ただ、どちらも強いなと思う。
花井君は、求める理想が高いほど困難なことも多いだろうに、諦めずに目の前の命をただひたすらに救う事に専念している。柴崎君は、一度挫折したのにまた戻ろうとしている。人間の都合で捨てられた救えない命を間近に見ながら、腰の重いであろう市の施設で周りの人間を説得しながら改善を進めるのは大変だろう。
だからこそ、2人の周りに集まる人たちは優しく頼もしいのかもしれない。
ただ、ほとんどの動物系の映画で出てくる「最後を看取れなくて・・・」と後悔する人が出てくるのは、モヤッとする。看取れなかった後悔は分かるんだけどね。
感動話に偏りすぎず、目の前の命を救うために自分に出来る事は何か?どう改善してくか?を考えさせてくれる素敵な映画だと思う。
猪突猛進でオレについて来い タイプの主人公 青春ドラマあるあるで ...
猪突猛進でオレについて来い
タイプの主人公
青春ドラマあるあるで
懐かしい気持ちになった
ワンちゃん達の演技もgood👍で
案外連ドラもイケるかも
花井くんと柴崎くんが
2人で動物病院を切り盛りすることになる
オチなのかな〜と思ってたら
センターに戻った柴崎くん
ちょっと心配
何回観ても泣けます
3回目です。
犬猫の殺処分については知っていましたが、子どもが友だちがわりに引き取ったワンちゃんから心が離れてしまったときの様子には毎回泣いてしまいます。
殺処分を無くそうと奮闘するドクターたちの努力をたくさんの人に知ってほしい。
最後の林遣都さんの表情には希望が持てます
癒しの世界とほろ苦い世界。動物と向き合うときに避けては通れない世界が描かれた作品です。
このところ映画館に行けておりません。。
で、およそ1カ月半ぶりに観てきました。
シートに座って上映開始を待つ時間 いいものですね。 しみじみ。
何を観ようかな考えた末
目に入ってきた 「犬」 の文字。 わんわん。
これしかないでしょ というわけで鑑賞です。
実在する大学の獣医学部に実際にあった
「犬部」 の活動を中心に描いたお話です。
どんな内容かというと…
わんこ好きですか? はーい
にゃんこ好きですか? はーい
飼ってみたいですか? はーい
保健所を知ってますか? … はい?
何する所か知ってますか? …汗
殺処分って知ってますか? … !!
何されるか知ってますか? ひぃぃぃぃい
無くしたいですか? コクコク (涙)
とまあ、こんな感じ。 (…ウソではないかと)
殺処分されるペットを無くしたい
その思いで「犬部」を立ち上げた主人公=颯太(林遣都)と
彼の周囲に集まった仲間たちのお話。
◇
「不殺」 を目指す主人公 颯太(林遣都)
目の前のどんな命も殺さない。
だから犬を手術する実習への出席も拒否する男。
「もう一つの不殺」 を目指す 柴崎(中川大志)
保健所で数日間を過ごしたあと、殺される犬や猫。
その殺処分を止めるため、保健所の所長を目指す男。
彼ら二人を中心に
猫大好きな後輩女子(大原櫻子)
大学教授の弟子の学生(浅香航大)
彼らの通う獣医学部の教授(岩松了)
現代パートでは
飼育崩壊したペットショップの店長(蛍雪次朗)
そのペットショップの犬を助けたい女性(田辺桃子)
みんな、動物が好きで。
救える命を救いたくて。
大量ワンコ窃盗犯にされたり (気持ちは分かる)
救えぬ命に心を痛めて
安楽死の注射を自分に射とうとしたり (…危ない)
出来ることを精一杯に頑張る姿に
応援せずにはいられなくなりました。
救われぬ命もまだまだあるのが現実だとしても
この作品
観て良かったです。
※原作あるんですね 気になります
◇あれこれ
わんこ & にゃんこ
いっぱい登場しましたね。
見てるだけで幸せな気分です。 えへ。
癒されました。
獣医学部の教授
今作では岩松了さんが演じていましたが
見た瞬間 「漆原教授」 が頭に浮かびました。
(TV版「動物のお医者さん」より)
なんかこう 懐かしい
犬部
パンフレットによれば
現在は 「しっぽの会」 となっているそうです。
※ちなみに私 ネコのしっぽが大好き
肉球よりも好きかも
パンフレットの裏表紙
わんこ3頭の後ろ姿なのですが
さわりたくてさわりたくて ウズウズしてます。
※すごいモフモフなのです う~
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
鼻乾いてるぞ
なんて熱い真っ直ぐな奴。実習と言えども一匹たりとも命を奪うことを拒絶する純粋さ。そして、実習の代わりに町医者の実際の手術に入って症例を重ね、それをレポート提出することを代替案として自分から教授に申請する真摯さ。まさか、悪役教授オーラ全開の岩松了がそれを許し、最後にはよく出来ていると認める展開とは。北里大学獣医学部の実在する伝説の男にインスパイアされた映画でした。犬部は今は「しっぽの会」と名称を変えていますが、存続しているサークルだそうです。青森県十和田市の田舎にある大学を中心としたそこには独特のコミュニティが存在するそうです。
親戚の葬儀があった時、十和田の北里大学獣医学部にいた甥っ子は試験直前でもあり、戻ってこられませんでした。映画は夏がメインでしたが、冬は大変です。必需品の中古の軽自動車は寒冷地仕様で4WD。一番近くのスーパー、マクドナルドまで車でも5から10分はかかるそうです。中川大志が外で凍死寸前の場面は冗談ではありません。沢山の犬が温めてくれたから助かったあのシーンにほっこり。
純粋で熱い林遣都にウルウルしました。のんちゃんとの「わたしをくいとめて」とは大違いのリーダーシップ。
とても良かったです。
蛍雪次郎のペットショップ店主はどちらかというとブリーダーでした。昔、ニュースでよく見たような光景。根は悪い人ではない設定にほっとしました。亡き妻が大事にしていた老犬は足が悪くて歩けない。沢山子供を産むと犬も骨粗鬆症になるのかな?
中川大志の柴崎君の柴犬はタロウ。花井君の雑種は花子でした。
安藤玉恵も出ていて、ファンの私としてはとても嬉しかったです。カリカリは食べないこと。と、言われると逆に食べたくなリませんか?
大原櫻子は本来歌手ですけど、朴訥な感じでよかったですね。FIPを後で調べました。猫伝染性腹膜炎。原因となるのは、「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルス。これは、「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化したもの。コロナウイルスかぁ。
獣医さんは色々な種類の動物の様々な
病気を診断して治療しなくてはならないので、大変ですよね。食って行くには嫌なこともしなきゃならないし、本当に大変だと思います。
途中、柴崎君が自殺したんじゃないかと思いましたけど、しなくて本当によかったです。遺影みたいな写真が実家にあったし、お母さんが何かわざと隠している気がしたので。
『ねぇ、マリモ』の涙腺破壊力
原作既読です。
映画化で、かなり付け加えられてる部分が有りますね。
でも、原作で感じたサークル立ち上げ者の理念は、しっかり映画にも引き継がれている気がします。
むしろ、その理念が映画の軸になっていると言っても過言じゃないかも。
良い映画化だと思います。
それと、この映画で泣けたのが、田辺桃子さんの演じた女子大生のエピソード。
これ、私の脳内に埋め込まれた、『ねぇ、マリモ』の記憶のせいだと思うんです。
改めて、『ねぇ、マリモ』の涙腺破壊力を思い知らされましたよ。
結構細かい
私が獣医学部を目指せなかった理由が、アレで、その突破口を拓いた事に感銘を受けた。
そうか、やろうと思えば出来たのに、やらなかったんだな。
殺処分の場面で、「ガスですか?」と聞いた所、柴崎が殺処分するときに一頭一頭注射して看取った所、もうちょっと説明があっても良かったかな。麻酔ガス使うと思い込んで、安楽死だと勘違いされがちだけど、炭酸ガス使用の窒息死だからね…苦しいよ。
柴崎がやってたのが安楽死。
うちも老犬を引き取って暮らしていて、保護活動を聞き齧った位だが、柴崎が折れてしまうのがよくわかる。
動物を飼いたい人皆に観て欲しく、初めてレビュー書きました。
ペットを飼う人は絶対見て欲しい映画
林遣都推しなので、久しぶりの主演作を楽しみにしてしていました。
愛犬を看取ることが出来なかったシーンは涙が出てきました。我が家にも老犬がおり、映画と重ね合わせて、彼女の今までの人生を振り返り、我が家に来て幸せだっただろうか、寂しい思いをさせてなかったかなど考えさせられました。
犬部の殺処分を救う熱い獣医師達の実話が映画となり、この映画の素晴らしさが広まることで、ペットの人生を背負う覚悟を持ってペットを飼うことが当然な世の中に変わって行けたなら、本当に素晴らしいと思います。
演出はとても丁寧で、犬達と俳優との信頼関係も築けていると感じられ、とても自然に主人を追う場面は微笑ましく、まだまだ観てていたいと思いました。
推しの遣都くんのビジュアルも非常に美しく、今後の作品も楽しみでなりません。
エンドロールに号泣
推しが主演しているので見ました。でも途中から推しはどうでもよくて、ただひたすら動物達の演技に圧倒されていました。
つらくなるようなシーンもありましたが、目をそらしてはいけないと思い、しっかり見ました。
女の子と六郎のエピソードに号泣しました。子供にこんなことを言わせてはいけないですよね。でも六郎と出会えてよかった。
中川大志さんの演技は終始優しくて、それゆえに辞めることになった原因に泣きました。
ハナコ役のちえは本当に芸達者で、主演女優賞です。
本編で散々泣いて、やっと涙が止まったところにエンドロールの素敵な演出と歌でまた号泣しました。
【愛されなくなったペットの犬達の天寿を全うさせようと、二人の若き獣医師が夫々の方法で努力する姿を描く。二人を支える善性溢れる人物達の姿も沁みます。】
ー 獣医師になるのに、当時は必要だった”生きた犬”の外科手術を拒み、レポート提出で夢を叶えた漢気と動物愛に溢れる男、花井(林遣都)と、現実を直視し”殺処分される犬の数を0にする”
という志を持ち、敢えて動物愛護センターに就職する柴崎(中川大志)の同じ志を持ちながら、別の路を歩む二人の姿の描き方が良い。ー
◆感想
・金に頓着せず、犬を含めたペットの命を救う事に一生懸命な動物病院を開いた花井と、動物愛護センターに就職した柴崎は且つて、大学の獣医学部の同級生でヒョンな事から2003年に”犬部”を創設した仲間だった。
ー 生体実験用の犬を保護する花井と柴崎の”理解ある教授”(岩松了)への対応の仕方が、二人の未来を暗示している。
又、教授の花井に対する”君は将来の獣医学を変えるかもしれないね・・”と言う言葉も印象的だ。ー
・犬部には、教授の助手で、実験用の犬に2度逃げられるというお人よしの秋田(浅香航大:この俳優さんは、殺人鬼までこなすマルチプレイヤーだが、今作の様な役が合っている気がする。)や
猫部卒業後、ある猫を保護したら、その猫がFIP(猫伝染性腹膜炎:未だに有効な治療法が見つかっていない猫にとっては鬼門の難病)に罹患していて、10匹以上に伝染させてしまった、猫好きのよしみ(大原櫻子)と言った個性的なキャラクターが在籍していた。
ー 彼らの個性が、16年後に”ある事件”が切っ掛けで、再会を果たし、再び動物愛護運動に入れ込んでいくストーリー展開も良い。
◆時は流れ・・。各人が夫々、動物に関わる道を歩いていた・・。
・花井は、開業医で忙しい日々。他の動物病院に断られた案件も、嫌な顔をせずこなす。
ー 助手の女性(安藤玉恵)は、あきれ顔だが・・。彼女が花井に書いた禁止事項10か条は、笑える。ー
・そんな花井が、ある日ペットショップから多数の犬を盗み出し、警察に捕まるところから、登場人物たちの過去と現在が繋がっていく。
ー ペットショップを経営していた初老の男(蛍雪次朗)を、この物語のキーにしている所も上手い。亡き妻の夢を叶えるためにペットショップを開いたが、妻が亡くなりやる気をなくし、ロクに世話もしない姿。ここ十年程問題になっている、ペット処分問題の象徴として描かれている。ー
・柴崎が、理想を持って就職した動物愛護センターを、挫折して辞めた理由が明らかになる所は、沁みる。女性職員(田中麗奈:何だか、久しぶりである。嬉しい。)が語った言葉。
”柴崎さんが来てから、殺処分される犬の数は3割に減りました。けれど、0になる事はなく・・。そんな時、柴崎さんは犬達を散歩に連れて行き、好きなモノを沢山食べさせて上げて・・。最後は一匹づつ抱きかかえながら注射を打っていました・・。”
ー 可なり、沁みてしまった・・。柴崎さん、優しすぎて心が折れてしまったのだね・・。ー
・老犬を飼う事で、不登校が治った女の子が大学生になり、初老の男のペットショップの惨状を花井に告げたり・・。
ー ここも、ストーリー設定が上手い。現在と過去の描き方も自然である。女の子が言った言葉”一番人気がない犬を下さい・・。”それに対し、柴崎が選んであげた”老犬”の最期を見遂げられなかった事を後悔していた彼女が、後年大学生になった時に”初老のペットショップの男が大切にしていた老犬”を飼う決意を自らするという、シンクロニシティも見事である。ー
<動物を愛し、人間を愛する人々の姿を、”人間の本質は善である”と言う思想をベースに描いたヒューマンドラマ。
ラスト、社会復帰する決意をした柴崎が"もう一度、動物愛護センターで働く"と花井に告げ"笑いながら"止めないのか?"と言った後、二人が一切振り返らずに別れるシーンも良い。
理解ある教授が花井と柴崎に語った
”一殺多生”と言うも、印象的であった。>
◆堺雅人さん主演の「ひまわりと子犬の7日間」を、少し思い出した・・。
ツラい
動物好きには微笑ましいシーンも多かったけど、やはり保健所のシーン、飼い犬を看取れなかったシーンなどは涙なしには観られない。
助けても助けても保護センターに持ち込まれる犬や猫。
なぜなくならない?センターで苦悩する柴崎の姿が刺さる。辛いだろうなぁ…
いつものことで、何も情報を集めずに観たけど、大学生の青春映画を想像してた。全く違った。
不幸な動物達が今もなお減らない現実に、良い作品でよかった〜とは言い難いのだけど、これを観て不幸な動物達が減ればいいのかな。現実を突きつける作品。
老犬ダックス、ペットショップオーナーはなぜ引き取れないのか?奥さんの犬でしょ?
それと、突然現れたしゅはまさんは何者なのか?だいたい想像はつくけどね。(笑)
やや説明不足もあったけど、林さんは適役だと思った。
犬部がずっと仲良く動物病院で、という展開ではなく、それぞれ違う形で関われればいいというのが良かった。
精神的な強さや弱さは人によって違うし、与えられた環境の中で、できることをできる範囲で、というのがきちんと伝わってきたと思う。
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