「命のために」犬部! コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
命のために
青臭くバカでもいいから、犬猫が殺処分されなくなるために八戸と東京で頑張る青年たちの姿を描いていたのには好感が持てました。
人間の身勝手で無計画な繁殖のせいで動物を死なせてはならないと、良心に訴えかける実にいい内容で、愛護センター(旧:保健所管轄の殺処分場)でのガス室送りや、殺処分予定の犬たちを獣医学部でもらい受けて手術実習や解剖に使って殺すエグいシーンも余さず描写し、決してかわいいだけの映画ではありませんでした。
とはいえ、主人公・颯太の性格設定が直情的過ぎ、バカに見えるのがもったいない。
「熱い奴」と「うざくてバカ」は違うと思う。
譲渡には必ず契約書を、証拠となる所有権の移転を明記した書類がないとトラブルになる、くらいの一般常識は持たせておいてほしかった。
安っぽく見えるほど、過度に演出しすぎた印象だったのがもったいなかった。
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