劇場公開日 2021年7月22日

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「動物ものとなると過剰な演出でさあ泣け!と言わんばかりの映画が多い中...」犬部! ごまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0動物ものとなると過剰な演出でさあ泣け!と言わんばかりの映画が多い中...

2021年7月24日
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鑑賞方法:映画館

動物ものとなると過剰な演出でさあ泣け!と言わんばかりの映画が多い中、全くそんなことはなく、保護動物の現実をリアルに描いている映画だった。
それ故に保健所など辛いシーンも有るけど、映画全体としては重くなりすぎず、飼い主を責めることなく、主人公花井颯太が信念を貫いて少しずつ周りを変えていく姿が印象に残る。

颯太にとって1番大切なものが何なのかが、もう1ミリのブレもなく心にあるなと感じさせる林遣都さんの演技力は流石で、実際のモデルになった先生とも重なって見えた。
一方で、現実と理想のバランスを取って自分を1番つらい位置に立たせる柴崎も中川大志さんが好演していて、こういった獣医師も沢山いるだろうと想像できた。
そして、動物たちの演技というか、表情や姿が素晴らしかった!本当にどの子も幸せになって欲しいと心から願ってしまった。

せっかく夏休みのタイミングで公開されたこの映画、ぜひ大人だけでなく子供も含め沢山の人に見てほしい。そして、人と同じように一生懸命生きている動物達の姿を見て欲しい!

ごま