「動物へのリスペクトを感じた」犬部! さとさんの映画レビュー(感想・評価)
動物へのリスペクトを感じた
良作でした。人間のペットとして飼われ始めたれど、結局飼いきれなくなって手放される犬や猫たち。人間の都合で、結局保健所で殺処分される世の中を変えようと、犬猫を保護し、新たな飼い主を探す活動を始めた獣医学生たちの物語。
犬猫に癒されるだけの話かと思いきや、しっかりと複雑な社会問題を、描いていてリアリティがあり、学びがあった。
漠然と犬猫飼おうかなと思っている人や、子供がペット欲しい!と言い出した家庭の方はみた方がいいかも。動物飼うことの責任について、考えさせられる。
動物の殺処分や、動物を命を奪うこと行う獣医学部の実習などについて扱っているけれど、単純な善悪の話でなくて、色んな事情や背景があっての実情である、というような描かれ方で、社会を写し出していたと思う。
犬部のメンバーも各々に立場や考えがあり、様々なアプローチで、本気で社会を変えようとする姿に、涙が出た。
また、犬や猫たちはただ守られるだけの存在でなくて、相棒であり、人間は彼らに助けられ、教えられている、ということが映画から感じられて、制作陣の動物へのリスペクトを感じた。
扱っているテーマは深く、真剣な内容だけど、映画自体は、美しい自然と、やっぱり可愛い犬や猫たち、それに猪突猛進する清々しい若者で、観賞後は爽やかな気分になる。
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