「やっぱり映画が好きだから」ビューティフルドリーマー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり映画が好きだから
製作費を抑えたレーベル「Cinema Lab」の第一弾作品ということですが、やはりクラウド・ファンディングしなきゃ・・・て感じで、もっと伏線やパンチの効いたオチが見当たらない弱さ。それでも秋元才加をはじめとするノーギャラ俳優たちの演技がかなり良かったし、アドリブが多い中でも劇中劇の真剣度が違っていた。
「大林宜彦監督に捧ぐ」ってのは16ミリフィルムとピアノBGMだけなのか?などと思えたし、それほどの大林愛は感じられなかった。むしろ会話の中に登場する数々の映画タイトルが多くて、『ゼロ・グラビティ』や『ドリームキャッチャー』とか、『ブレードランナー』『メイズランナー』という笑えるやり取りも多い。「リドリー・スコットは猫が好き」などと言われると、再チェックしたくなります。
作品名は挙げればキリがないほどだし、360度パン、切り返し、カット割り、メタメタといった映画ファンが喜ぶ言葉も多数。映画愛に満ちているというより、映画を楽しんでるといった感じでしょうか。また、原案となる『うる星やつら』の会話もそのまま取り入れているようだったのに、そのデジャビュ感やファン向けのサービスが足りない。女の子の九州なまりと髪の色だけだったかもしれません。
ちょっと気になったのが、美大の文化祭準備が行われてるのに今から映画撮る!ってこと。もしやこれがSF的な展開をしているのかもしれない・・・などと妄想していたのに、そうはならず、俳優の演技力に対してストーリーが負けてしまってる気がした。
リドリースコットはネコが好きはホットプレートでパンケーキ(かな?うる星2はお好み焼き屋)を作っているシーン、ウチダとモリタの会話。エイリアン1とブレードランナーにて怖い所でネコ使うから。
時計台は砲撃では壊れていなくて、時計の針が無いんですよ。
うる星やつら2のエンディング丸パクリは分かるのですが、この映画の意図はそこじゃないだろ、違うそこをやっちゃお終いよ。って感じでした。