「会話が印象的な映画」いとみち トミジュンさんの映画レビュー(感想・評価)
会話が印象的な映画
しょっぱなの会話から始まり
理解できない会話がある
でも、なんとなくニュアンスで掴む
言葉の違いがここまで明確に表してくれる映画ってなかったかもね
普段いかに標準語で話してくれる事にあぐら描いているかがわかる
そう考えてふと
監督はコミュニケーションの有り様を問い詰めたかったのかな?
って思った
結局同じ言葉を話しても
意思疎通も会話で高度に出来てるように見え
実は肝心な本当の事が全然聞き出せなかったりする
三味線を弾く事を対話になぞらえてたけど
楽器弾くと話すより相手の事をわかる事はある
演奏する事でその人の意図がやりたいことがわかったりする
楽器は全く会話とは違うけど
コミュニケーションのツールでもあるよね
そうゆう意味では会話の苦手な主人公いとが
会話する方法、自己表現する方法を見出す物語とも言えるのかも
あと文化って今はどんどんミックスされてる時代で
別にメイドカフェで三味線弾いても全然悪くないよね
そうやって文化は溶け合っていく
混ざっていった文化が一体どこにたどり着くのか?
は考えた事ないですが
混ざるのを止めることは誰もできないよね
そうやって新しく文化が形成されるんだと思う
一つのテーマであろう
いとが辿っていく道=いとみち
としてメイドカフェで三味線を弾くことが提示されるわけだけど
そうやっていろいろな形で文化を受け入れ進んでいくのは
当然の流れで誰にも止められないもの
そして、誰もやってなくても試してみればいいじゃないか
と思わせる物語だった
そうやって試す事によって少しづつ路ができていくものだよね
徐々に大きくなりメインストリームになるかも知れないよね
それはやってみなければ誰にもわからない事だと思った