「ニッポンという国の現実」海辺の彼女たち バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ニッポンという国の現実
映画館では観逃した映画で、なぜかDVD化も配信もされてないがCSの日本映画専門チャンネルで放送されたんで録画して観た。
藤元明緒監督がインターネットを通じて知り合った外国人技能実習生の女性が過酷な労働の日々の末に行方不明になったことから、彼女と同様の境遇にある女性たちを取材してオリジナルの脚本を書き上げたとのこと。重くリアルな作風が胸に迫る良作で、ラストも何も解決していない暗く重い日々がそれ以後も続いていく予感で終わっている。
広い意味での娯楽作ばかり続けて観てると、こういうリアルで暗く重い話を観たくなることがあるんですよね。ちょっと異なる事情だが、入管で死亡したウィシュマさんの事件とかも連想してしまった。3人のベトナム女優も好演だったし、日本映画でありながら全編の9割がベトナム語なのも新鮮。とても良かった。
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