「日本を嫌いにならないで欲しい」海辺の彼女たち りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
日本を嫌いにならないで欲しい
技能実習生としてベトナムから日本へやってきたものの、1日15時間労働で、土日も休みが無いという不当な扱いを受けていた職場を逃げ出した3人のベトナム人女性。前の職場にパスポートと在留証明書を取られたままで違法な存在となってしまった彼女たちは職業斡旋のブローカーを頼りに雪の降る北の港町にたどり着いた。その漁港で獲れた魚を洗い、箱に詰める仕事をすることになった。ところが1人の女性フォンが妊娠してたことが分かり、在留証明書も保険証も無く病院にも行けない。さてどうする、という話。
オンライントークが有り、藤元監督が実際に知りあいになった外国人技能実習生の女性が、過酷な労働の日々の末に行方知れずになったことがあり、その後を想像して制作されたとの事。
夢と希望に胸を膨らませて日本に来たはずなのに、法律も守らないような職場で長時間労働させ、賃金もまともに払わないなんて事実なんだろうが悲しくなる。
実習生の人達が日本を嫌いにならないで欲しいと願う。
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