劇場公開日 2021年3月26日

ノマドランドのレビュー・感想・評価

全505件中、381~400件目を表示

3.0不自由だけど自由に生きる人の1年を追ったお話

2021年4月1日
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鑑賞方法:映画館

もっと悲惨な居場所のない高齢労働者の話なのかと思って見始めた。実際は、命に関わる絶対的貧困ではなく、セーフティネットありの相対的貧困の人の話だった。でもそこに至るまでのストーリーに心が痛んだ。アメリカ社会って転職が当たり前の社会かと思いがち。でもそれはanywhreで働ける高収入知的労働者だけの世界なのかもしれない。生真面目な一般大衆は、案外仕事も住まいもコミュニティも、会社城下町に縛られている人って実は多かったんだろうな。いきなり会社都合で自宅(社宅)を追われ、残りたくてもまちが郵便番号もない不毛の土地になるなんて。当然、福島の原発難民のことが脳裏を過った。
コミュ力ってほんと大事。主人公(ファーン役のフランシス・ルイーズ・マクドーマンドはとても魅力的。スリービルボードの続きみたいだ)先々で思い出作ってハグしてBFまで出来てって、出来すぎのような話だ。西部の自然も美しくて、大人のおとぎ話に見えてしまった。だからこそ余計「こう言う人たち、コロナ下でどんな不自由してるんだろう」と思わずにはいられない。
ラストにかけて、ロードムービーに被さる端正なピアノはとても心地良かった。

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Kumiko21

4.0きれいな空気みたいな

高齢化社会の死に方生き方の選択肢のひとつとして・・新鮮です。焚火や鉱物が好きな人、高価な貴金属より川で拾った思い出の石ころを大事にするような人におすすめです。(だとおもう!)

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「大空のサムライ」映画化して!

3.0行者のようなノマドライフ

2021年4月1日
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ノマド生活に対して、人それぞれ思いや考えが有ると思う。この映画の中でノマド生活を送っている人たちについて、彼等の思いや考えは理解出来たが、私は共感出来なかった。

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Oyster Boy

3.5〝旅〟と捉えるか、〝孤独〟と捉えるか

2021年4月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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shi-na

2.0ドキュメンタリー映画?

2021年4月1日
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鑑賞方法:映画館

 仕事帰り、期待を込めて公開初日に観に行きました。NHKのドキュメンタリーのような内容でした。長年連れ添った連れ合いに先立たれ、車に荷物を積んで出かけて行くという内容は、高倉健さんの「あなたへ」を思い出しました。がしかし、健さんは死んだ奥さんの故郷に散骨する、という目的がはっきりとしていましたが、本作の主人公は目的が見えません。
 アメリカを舞台にしたロードムービーをいくつも観てきました。いずれも面白い映画ばかりでした。例えば1991年頃に観たデビットリンチの「ワイルドアットハート」は本当に面白く魂を鷲づかみにされた記憶があります。
 翻って本作は、旅先で何も映画らしいエピソードがありません。年寄りばかりだから仕方ないですが、出演している人の外観が魅力に乏しく、起伏の少ない内容なので、「面白かった」という感覚とは無縁の映画です。では、心に刺さるかというと、全然刺さりません。しかも出演している年寄りは皆さん自分勝手でわがままな人たちばかり、という印象で、僕たちを導いてくれるような立派なことも、全然言ってくれません。
 もちろん主人公を通して現代アメリカ人に対して言わんとしていると、訴えたいことは何となく分かるのですが、僕は日本人なので残念ながらあまり共感もできませんでした。もちろん、ドキュメンタリーフィルムと割り切れば良いのかもしれませんが、お金を払って観に来た人の気持ちも考えてほしい、とも思います。
 そもそも僕が息子の立場なら、父母にこのような振る舞い(車に乗って無目的にふらふらどこかへ行くこと)は止めてもらいたいですし、僕が年寄りの立場になったとしたならば、このように人様に多大な迷惑をかけうる振る舞いはしたくありません。映画の中のあるおばあさんは肺のsmall cell carcinomaになって、余命いくばくもないので好きなことをする、好きな場所で死にたい、と言っていますが、客死は現地の人たちに多大な迷惑をかけますし、治療放棄は一種の自殺に近い感覚を周囲の人に与えるので、家族に嫌な思いをさせるだけです。
 死を迎える者は、残された家族が納得できるように、できるだけ家族に悔いを感じさせないように振る舞う義務があると思います。ましてや酸いも甘いも嚙み分けた老人であれば尚更です。それが出来ない老人は人生の先輩としてもまったく尊敬も出来ません。

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けいちゃんさん@

4.0意思のある「ノマド」という生き方

2021年4月1日
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経済至上主義社会から弾かれた被害者たちの、「悲痛」「厭世」「互助」を描く映画ではなかった。

「将来的な安定」
「暖かな団らん」
「柔らかなベッド」

我々はこれらを幸せの象徴かの様に理解しているが、そうではない価値観があることをあらためて気付かされる。

その良し悪しを問う映画でもない。

自家用車で寝泊まりする人々は日本では「=貧困・可哀想な人々」として捉えられがちだが、ここで描かれる人々は身寄りもあるし、共に生活しようと求めてくれる人もいる。

繰り返し登場する「恐竜」と「石」。
自分が世界に生まれた意味とは何なのか。
その繁栄の末に何を残すのか。
それは偉人だけに与えられた命題ではない。

実際、これを観客として見ていて急に思いが浮かぶ。
「え?私とこの主人公、幸せなのはどっちだろう。」
自らの人生、生き方そして死に方を自分で選ぶ「ノマド」と、資本主義の中で振り回される我々。

他人は自分の人生を生きられない。
正解なんてない。

相対的な平均を基準に幸せを計るのか。
自分の満足をもって幸せと感じるのか。

映画としての評価は、何しろ出演している人たちの素晴らしさ。
そして切ない音楽とアメリカの絶景の素晴らしさ。

観ている間は正直クライマックスに見えない流れも、こうして書きながら思い返すと、感慨が溢れてくる。

See you down the road.

傑作です。

17

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キレンジャー

2.5初っぱなから放◯シーンでドン引きしました。 まぁそうかもしれないけ...

2021年4月1日
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初っぱなから放◯シーンでドン引きしました。
まぁそうかもしれないけどそこは映像にしなくても…というシーンは他にもあって。潔癖症ではないけれども、何だかなぁ…
景色はいいのだけれども、いつか納得できる事が起こると思いつつ欠伸まで出て来て。ノマドという生き方を選ぶ決定的な理由が分からなかった。アイスランドに行くのかなと思ったけどそうでもなく昔の家で泣くという。
私には合わなかった。

後で知ったけど「生きる事は排泄する事だ」
という事らしい。ガーン‼️
それなら見なかったよぉ

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花

5.0出てくる人々が少し羨ましくなった

2021年4月1日
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くるみや

2.5教科書

2021年4月1日
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私が見て思ったことは
一言で言うと
教科書みたいな映画だなと思いました。

映画!のようなアクションのような
激しいところもなければ爆音もないですが、
静かな、美しさ、流れ、
自然の風景はとても美しく撮られています。

人のスキルだったり
暖かさ、それぞれの想い、
見る側が感じる想い。

どこか見た側の頭の中に問いかけるような
国語の教科書に載っていそうな
映画という感じと思いました。

アカデミー賞候補の
有力として見ましたが、
そこまでなのかなというのが
正直な感想です。

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饂飩蕎麦

5.0共感

2021年4月1日
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鑑賞方法:映画館

自由と一緒に、孤独も選んだ人達。自ら選んだ人もいれば、それしかなかった人もいる。しかし、屋根のある家に住んで、仕事があり、家族がいても、結局は一人で生きていくのが人生だと思う。相手がいても孤独は感じ、近くにいても距離を感じるときもある。好きなように生きられたら、それが一番。自分はノマドのような道は選べないけれど、心の奥底では同じかもしれない。

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チャロわんこ

4.0人生は旅

2021年4月1日
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悲しい

知的

幸せ

「ハウスレスだけどホームレスではない」
「ホームは自分の心の中にある」

心の中のホームにいる人はどこで誰と過ごしていてもどんな状況でもその人の人生は誇り高く美しい
厳しくも甘くも美しい人生を誰もが生きている

静かに静かに共振できる映画でした

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eigakid21

3.5生き方とは、

2021年3月31日
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ノマドランド、
側からみたら、汚い、イタイ、いい歳して何やってるんだ、
そんな言葉が飛び交いそうだが、本作を見ると、
一人一人が望んで、その生活へと飛び込んでいってるのがわかる。

それぞれの理由があって、その生活をしている。
その理由すらも、この作品を見れば、必要がないような、
そんな気がするのだ。

誰もいない岩山、誰も見ていない朝焼け。
死んでもいいほど美しい卵の殻。
それは、もはや生と死を超えた、
この地球と宇宙と一体になるような感覚かもしれない。

暖かい家庭より、孤独を望むのは、
死した人への愛だったりするしね。

汚いものや、生活のリアルを描きつつも、
それが人間らしさだったり、儚さだったり、
美しく見えるのも、ああいう生活をしているかですかね。

エンドロールでノマドの人々は本名なのもいいよねえ。

それにしても、途中のフライドチキンが美味しそうすぎた!
あと、布団の中で写真を眺める表情の深さよ。

ブロンド美女枠や、アニメオタク枠があるように、
もはや、"フランシスマクドーマンド“という枠組みですな。
唯一無二の女優さんであり、人間であるように思う。
この役、他に誰が出来たよ…。
ただ、アカデミー賞受賞はない気がする。
そういう作品ではなく、彼女のありのままの、
生きる力強さがそのまま役として現れているような、そんな魅力でした。

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JYARI

3.0アメリカアップデート

2021年3月31日
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時々こういう映画で今のアメリカをアップデートしておかないと、と1年以上ぶりに映画館へ

トランプや共和党の2020につながるのかあ

エンドロール見てほとんどが実名でびっくり

洞窟おじさん的な

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もか

3.5本当のサヨナラを知るからこそ

2021年3月31日
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ノマドライフのドキュメンタリーのようで、その生活と幾度もの別れを疑似体験したよう。

不可抗力に生まれてしまった「大きな喪失感との向き合いの過程」としての流浪。疲弊感がつのるほどに癒しが遠ざかるような気もしたけれど、大地に癒され時間に癒され、ゆったりと心が解けていくのを見て、やっとホッとすることができた。そのくらい、この旅の終わりがどうなるのかと、身内かのように心配してしまってた。

ハウスレスとしての生き方、ボヘミアン、遊牧民などいろいろな人がいる。そうありたくてそうある人もいれば、今だけ社会と距離を置きたい人もいる。

その誰もが存在していて良いのが地球という大きなマザーシップで、国や行政や企業はそこに間借りしている。そこで「居場所」を失う人たちが一人でも減ると良いなと思いました。”Earthship”という言葉も印象的でした。

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Kiki

3.5(´∀`*)〝さよなら〟のない人生

2021年3月31日
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おにっち弐号

4.5タイトルなし

2021年3月31日
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ロードムービー好きなので。
そしてマクドーマンドさんの演技。スリービルボードにひき続き響きました。

そこでその選択? と感じさせられる場面もあったけど、生き方も幸せも人それぞれですね。
この後どう転んでいくかも分かりませんし、価値観だって何かのきっかけで変わるもの。

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きょん

5.0捕らわれない生き方

2021年3月31日
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もしこれがただの旅で、
帰る家があって、
資金が潤沢にあるなら…
キャンピングカーに荷物を詰め込んで、何ヶ月も何年も、行けるもんなら私もやってみたいわ。と思う人達ばかりだろう。

でも、彼等ノマドは命がけだ。
危険、寂しい、不安……
誰もが人に言えない哀しみを抱え、一見弱そうに見える人達が、本当に強く、優しく生きている。

私自身、今まで生きてきた人生をリセットし、新しいライフスタイルにチャレンジしようと決めたところにこの作品に出会え、勇気百倍になりました。

やっぱり映画っていいな~

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horsesneck

5.0また会おう。

2021年3月31日
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さよならは言わず、また会おうと言って別れるノマドの生き方に共感せざるを得ない。
傑作。

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グッドフェロー

3.5生き方や思想でもあり、理想でもあり、「過程」でもある作品かと思います。

2021年3月31日
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知的

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松王○

4.0おんな寅さん西洋版?

2021年3月31日
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かと思ったら、終劇後どーんと心に波がぶつかって弾けたような錯覚がした。
主演女優の心の動きが、大自然の景観と相まって、人生を生きていくことの寂しさや、辛さまた喜びも感じさせてもらいました。
ノマド=放浪者というそうですが、アメリカの高齢・中流階級には結構キャンパー生活をしながら適当に仕事をみつけながら大自然を感じながら孤高の生活をしている人たちがいる。
アメリカ人のそもそもの開拓者へのあこがれが残っているのかもしれません。
日本より遥かに過酷で広く大きなアメリカ大陸で一人で自動車を生活の場としながら生きてゆく主人公。
なぜ彼女をそうさせたのがこの物語の一番の主題でした。
人生の終盤に来ている僕にはとても堪えた秀作でした。

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ごったま