「自分が、明日虐殺者に変わるかもしれない・・・そんな恐怖」アイダよ、何処へ? よしさんの映画レビュー(感想・評価)
自分が、明日虐殺者に変わるかもしれない・・・そんな恐怖
セルビア軍のジェノサイドから家族を守るべく奔走する主人公を描いた物語。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の最中に起こった、スレブレニツァの虐殺が描かれた映画です。
ナチスのホロコーストと同様に、人間の残酷さ、命の軽さが、比較的淡々と描かれます。ただ、ナチス映画と比較してより恐ろしく感じるのが、それがたった30年にも満たない前のヨーロッパで起きたことでしょう。
文明社会に暮らし、命の大切さを学び、平和維持軍まで介入して・・・それでも起こったジェノサイド。ことによっては、自分の身の回りでも起こり得る、そしてその時には、自分が虐殺側に回る可能性もあり得るのだと・・・そんな空恐ろしいことを感じさせる映画でした。
映画として、とても重苦しく悲しくなるものですが、大切な歴史の1ページをしっかりと描き切った秀作だったと思います。
私的評価は4にしました。
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