「美しく強く、でも弱い」私というパズル まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく強く、でも弱い
死産を経て人生が一変した女性が、辛い経験と自分の気持ちに向き合っていく姿を、台詞で説明せず画や表情で伝え、鑑賞者も想いを巡らせる余白を取りながら描いていました。
死産の後も淡々と、でも生気なく過ごすマーサ。逆に周囲の人々の方が怒ったり悲しんだり感情的になっている。このあたりのやり取りがリアルで、マーサを想っての行動なのか、自分のやり場のない思いをぶつけたいのか、どっちとも言えるショーンや母がもどかしく、でもしょうがないよなと、何とも言えない気持ちに。。
そして自分の意思を貫いたことが少なからず悲劇の一端を担っていたと考えてなのか、現実から目を背けているようにも見えたマーサの、最後の法廷での言葉は響きました。よく頑張った。
女性の強さと弱さが出産という人生のターニングポイントを通して描かれていました。
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