劇場公開日 2022年4月8日

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親愛なる同志たちへのレビュー・感想・評価

全51件中、41~51件目を表示

5.0すごい迫力

2022年4月12日
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鑑賞方法:映画館

あまりにリアル。息をつかせぬ迫力。2時間、食い入るように画面を見つめた。
政治が、絶対的な「正義」を主張するとどうなるかを、余すところなく描いている。
ソ連時代の真実は、そのままプーチン治下のロシアに受け継がれているのだろう。
ウクライナ侵略を見れば、それが良くわかる。

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KKK

4.0日本政府は体制 (国体・皇統、天皇制) を維持するために自衛隊に国民を撃てとを命令するか? そのとき自衛隊トップ・幹部・最前線は? 【追記】4/15(金)再鑑賞。 【再再】5/15(日)

2022年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

リューダにとって、ストで暴徒化した労働者は共産主義体制を守るために全員逮捕するべき犯罪者だ。しかし軍が労働者を虐殺し隠蔽するのを見て驚く。いくら何でもやり過ぎだ。しかも娘もストに参加していて安否が分からない。おそらくこの時点でも彼女は共産主義は正しいと信じている。しかし忠誠を誓ってきた国家のやり方に戸惑い心がゆれる。リューダの気持ちが伝わってくる。そして何よりも気になるのが娘の安否だ。不安で不安でしょうがない。娘の無事を祈りながら病院や安置所を探すリューダに私はもう完全に感情移入。もうこうなったら娘さえ無事なら物語なんかどうでもいいと思って映画鑑賞。
そして物語の最後、リューダの願いが込められた言葉に、この後の歴史を知っている私は、ため息をつき悲しい気持ちになるのだった。 (終わり)

ソ連時代の自国民の虐殺と隠蔽を描いているから、ロシアのウクライナでの虐殺と隠蔽を絡める人が多いと思うが、私はウクライナは考えなかった。私が思わず息をのんだ場面は 「軍の市民への発泡は憲法違反です」という軍司令官の良識ある正論を、政府高官が却下してしまうところだ。決定権のある者が体制の維持のために自国民を撃てと命令したら軍は国民を撃つ。天安門、ホンコン、光州市、ミャンマーの弾圧は専制国家・軍事政権での出来事だけど、民主国家ニッポンはどうか? 私は撃つと思っている。

映画の中で虐殺が隠蔽される。政権にとってマズイことは隠す。民主国家日本はどうか?自民党の福田康夫首相が作った公文書法が有るのに 「個人メモは公文書ではない 」とか言って公文書法を誰も守らない 。

資本主義にしろ共産主義にしろ、一部の権力者や富裕層に富が集中したり汁を吸うところは一緒。だけど共産主義の国では物不足が多いような気がする (ちゃんと調べてないヨ)。今の日本は物価上昇による実質賃金カットが映画と似てるけど、物にあふれてるから暴動は起きないでせう。
共産主義もダメだが、資本主義はどうか? ZOZOの前社長前沢さんが100億で宇宙に行くのに、コロナでお金と仕事がなくて多くの人が困っている状況を見ると、富が一部に集中する資本主義も良くないと思う。ZOZOの前園さんは寄付もスゴークしてるよヨ (^o^)。 ワタシが潤う経済体制募集中。

《追記》4/12(火):発泡酒の泡にしてしまって自分でウケて笑えたからそのままにする。

【再鑑賞】 4/15(金)
この映画を見て気になるのはヤッパシ日本のことだ。将来ニッポンは映画のように言いたいことや事実を言えない国になるのではないか?

以下受け売り。
最近、警察庁法が改正されて政府直轄の警察庁に捜査権が与えられた。戦後は内務省の中央集権的な国家警察の否定から、地方警察(県警と警視庁)が捜査してたのに大丈夫だろうか。
ウクライナとコロナに注目が集まって、コッソリ法案を通された気分。
以上全部受け売り。

小選挙区になって最近は自民党議員でも首相や政府の言いなりで、野党も弱いから独裁みたいで何か気になる。外国に侵略される前に、自分から強権国家になったら笑えない。

【再再鑑賞】 5/15(日)
3度目なのにリューダの不安にドキドキしてしまう。 現政権には絶望するが、まだ共産主義への希望を持つ姿に悲しくなる。

現在の日本にも悲しくなる。
2022(令4)5/3 国境なき記者団が世界180カ国・地域の報道自由度ランキングを発表。
【日本は71位】去年から4つ順位を下げ71位。 政府などからの圧力で厳しい自己検閲が生じているとしている。
せめて10位以内に入ってくれヨ。 情けないがこれが現状 ヽ(´д`)ノ

【ロシアは155位】去年から5つ順位を下げ、「非常に悪い」に分類される155位。
ウクライナ侵攻以降、ほぼすべての独立系メディアが活動を禁じられたことやロシアにとって「虚偽」と判断された報道を罰する法律の導入などを指摘している。
【中国は175位】
【最下位は北朝鮮で180位】
トップ3は今年も北欧【1.ノルウェー 2.デンマーク 3.スウェーデン】。

2022/4/10(日) ☀️ 新宿 武蔵野館
(ホントはヒューマンXX有楽町で見たかったけど時間が合わなかった)
  . 4/15(金) ☁️🌂 新宿 武蔵野館
  . 5/15(金) ☁️🌂    〃

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マサヒロ

3.0白黒で時代を感じさせる…

2022年4月11日
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うーん😔終わり方が今一。
国、民族、主義主張が変わっても、親が子を思う気は変わらないと言いたかったのかな〰️。
途中で母犬と子犬がお乳をもらう映像があるけど、主人公の状況とシンクロして、良い感じでした。
母や娘が見たら共感すると思うけど、男はちょっと…。あの娘はどうなったのかな。

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ろくさん

3.0あと心理描写が緻密ならば

2022年4月11日
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鑑賞方法:映画館

モノクロだが、鮮やかに色彩が脳裏で印象を残していった。そして思ったこと。
その時点ではもうソ連ではなかったが、天安門事件もやはりなかったことにしようと、この事件に習ったのかなと思った。
ウクライナのことが、レビューでもよく取り上げられたが、私はむしろそんなことを思った。

あと心理描写が緻密ならば、四つ星。終わり方ももう少しやり方あったような気がする。

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Masatoshi Matsumoto

3.5「共産主義とは何か?」を垣間見ることが出来る作品。

2022年4月10日
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やはり、共産主義や社会主義とは何かを知らなければならない。
格差のない社会、弱者救済、社会保障などと、甘い餌を撒いて、人々を隷属への道へと誘いこみ、共産党への忠誠を誓わせ、秘密警察、密告などを通じて人々の自由を奪っていく。
そこには、一部の特権階級と、平等な貧しさがあるのみだ。
この映画は、1962年6月にソ連南部ノヴォチェルカッスクの機関車工場で起こったストライキに端を発した銃撃事件を描いている。
食料や物資の不足と価格の高騰に加え、賃金が下げられたことに労働者の不満が爆発し、ストライキが発生。そのストライキを鎮圧するために、時のフルシチョフ政権は民衆を銃撃し、多くの死傷者を出した。
その銃撃の現場や、負傷者を見た者は、守秘義務を課され、ストライキを扇動したり、参加した者は逮捕されたという事件だ。
銃撃現場のアスファルトに付いた血糊が消えないことを上層部に報告すると、その上を新しいアスファルトで舗装し直すよう指示され、その場所でダンスパーティーが催された。
死体の一部は病院に運び込まれたが、ほとんどの死体は郊外の墓地などに埋められた。
主人公リューダは共産党員として国家に忠誠を誓い生きてきたが、一人娘がストライキのデモに参加し、行方不明となる。
リューダは身の危険を冒し、娘の居場所を探し回るが…。
少し描き方に甘いところがあるようにも感じられるが、ソ連の実態についてはわからないため、批評は避けたい。
ぜひ、劇場で確認してください。

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caduceus

4.0ロシア国民の良心が国を動かす日を信じて

2022年4月10日
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トラヴィス

4.0しばしの苦難

2022年4月10日
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怖い

単純

難しい

1962年6月2日にノボチェルカッスクで起きた労働者蜂起と虐殺の話。

電気機関工場のストライキで街が騒々しくなる中、市政委員会の生産課長でシングルマザーの主人公が18歳の娘と折り合いをつけられず奔走することになっていくストーリー。

スターリン時代よりも物価が上がった上に商店には日用品が無く、市民達の不満が募り、更には工場の賃金が大幅にカットされると囁かれる情勢にあって、立場を利用したと思しき贅沢な暮らしをする主人公家族。

そんな温い環境すら知らない娘の唱える思想と、そして洗脳とも言える思想を持つ母親の抱く疑問と諦めと…非常に良かった。

ただ、ラストワンシーンはそれまでの主人公の行動や意識とかを考えるとぬるさを感じてしまい無い方が良かった。

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Bacchus

4.01962年6月1日~3日のノボチェルカッスク事件(ロシア南西部、ウクライナ国境沿いの州にある町)2019年6月~9月撮影の映画

2022年4月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

工場労働者によるストライキに市民が加わり5千人規模のデモに発展した。戦車が町に入り多くの死者、負傷者、処刑者、投獄者を出したこの事件は、ソ連崩壊までの約30年間隠蔽されていた。映画ではKGBがまず銃を向けたと主人公に言わせている(監督独自の歴史解釈であろう、とパンフレットにある)。

自分が知らないことは書かなくてもと思ったけれど、この映画監督はタルコフスキーと大学の同級生で何作も共同で脚本を書いた(と、パンフレットにあった)。タルコフスキーはソ連から亡命した。タルコフスキーの映画は難しいけど大好きだ。何よりロシア語の響きが美しい。ああいう映画を作る素晴らしい土台がロシアにはある。今のロシアの若い人達は両親や祖父母の世代と喧嘩し、プーチン=ロシアからとにかくまず出て行っているケースが多いと新聞や雑誌で読んだ。ロシアから出て行っても辛く対応されているかも知れない。ロシアから出たくても出ることができない人も沢山いるだろう。ロシアに踏みとどまって反戦の声をあげ続けている人達も多いと思う。世界中にいる、ロシアを故郷とする人達のことを思う。

モノクロの映像には、美しい自然や子犬達が母犬の乳を飲む場面も映る。一方で、無差別に人々が撃たれて大量に死ぬ様子、死体が積み上げられている様子に言葉を失う。広場の血糊があまりに大量で落とせない、という報告には「その上にまたアスファルトを敷き直せ」という指示。色の濃淡が異なる広場の地面。その広場で何もなかったかのようにあえてダンスパーティーが企画され舞台作りや飾り付けがされる。夜は外出禁止令が出ているが、その晩だけは午前2時まで屋外でパーティーを楽しんでいいとする。もちろん、党の青年部からも参加者が動員される。

人々は賃下げ、物価上昇、品不足に怒った。だからデモをして訴えた。モスクワの高官を交えた緊急会議では「軍による市民への発砲は憲法違反です」と軍司令官が発言するが一蹴される(この箇所が一番ショックだった。日本でも憲法の意味と役割を知らない人々や政治家が沢山いる)。モスクワの厳命と会議の同調圧力の雰囲気は強烈だ。軍部とKGBの関係が必ずしも良くないことも伺えた。旧東独もそうだったようだが、中央(ベルリン/モスクワ)の力がとにかく圧倒的過ぎる。

主人公のリューダは共産党員で市政委員だから顔見知りから食料、菓子、マッチなど優先して入手できるし見返りにストッキングなどを渡して人間関係も怠らない。「キツい女」と恋人から言われるほどしっかりしている彼女は、老いた父親と18歳の娘と暮らすシングルマザーだ。ずっと信じてきた国のあり方に、娘がこの事件に関わったことをきっかけに悩み苦しむ。「しばし」の苦難?「しばし」っていつまで?映画では、高官に「この(ソ連)社会は外には誇ることが出来ない」と言わせている。

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talisman

4.0プロヴァガンダとは言うけれど…

2022年4月8日
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鑑賞方法:映画館

これをみると共産主義で人民の生き方を説かれその教育を受けたまま信じた生活が過ぎてどこかでそれに疑問を持っても激しい統率と力による圧迫を受けたらそれから抜け出すのは至難の業なんだと思わさられる。そこで生きるしかなく、どうにもならないこともある。ラストに希望をもたせただけは救いか。

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peanuts

3.5ウクライナに平和を

2022年3月28日
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鑑賞方法:試写会

2022年3月27日
映画 #親愛なる同志たちへ (2020年)鑑賞

1962年にノヴォチェルカスクで実際に起こった虐殺事件

死者26人、負傷者数十人、処刑者7人、投獄者数百人

デモを起こした労働者にKGBや軍がどんどん投入され武力で鎮圧します

現在のウクライナに通じます

@FansVoiceJP さん試写会ありがとう

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とし

ソ連での市民虐殺事件を描いたコンチャロフスキー監督作

2022年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

オンライン試写会にて鑑賞。

まさに現在、ロシア軍がウクライナ侵攻という戦争(プーチンが起こしている戦争)の真っ只中で、ソ連内での虐殺事件を描いた映画だった。
旧ソ漣で実際に起こったソ連軍による市民虐殺事件を描いたアンドレイ・コンチャロフスキー監督作品。

1962年、ソ連の工場で賃下げに抗議する労働者たちのストライキが起こった。
フルシチョフが目指していた豊かな共産主義に陰りが見えてきて、食料品や日常生活品が品薄になってきた状況で起こったストライキ。
これに危機感を覚えた政権は、スト鎮静化を図ったが、なかなか収拾できずにいた。
そんな中、軍隊に持たせた銃を発砲させ、ソ連軍による一般市民への銃撃が始まった。
共産党員で市政委員の女性リューダは、18歳の愛娘の身を案じて、地獄のような風景の中を必死に捜索する。そして、彼女が見た真実とは……といった社会派映画。

個人的に、映画を観て政治を語るのは殆どしないが、この映画はソ連という国の暴挙を描いた作品であり、政治に深く関与する映画である。

熱心な共産党員で市政委員の課長もしている女性は、共産党国家の掲げる方針に忠実であり、会議の場でも「ストライキを起こした中心人物は全員逮捕すべき!」などと発言するものの、自分の娘の生死不明の状況では母親としての姿勢も見せる。

苦悩に満ちた映画であり、こうした映画を観ると、現在ロシア(プーチン)が起こしている戦争をロシアはどう考えているのか?、早く戦争を止めてウクライナから撤収すべきではないか……と思ってしまう。

本作をアンドレイ・コンチャロフスキー監督が作ったのは2020年なので、ロシアによるウクライナ侵攻前だが、やはり現在ロシアが起こしている戦争を考えさせられる。
「No More WAR」と思わせられる映画。

(※)評点は付けられない。

<映倫No.49114>

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たいちぃ