「チャーチルの名言を紹介させていただきます」親愛なる同志たちへ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
チャーチルの名言を紹介させていただきます
普段は忘れているのだけれど、強権的な国家やリーダーの横暴な振る舞いを見ると、いつもネットで再確認するのが、チャーチルの数々の名言です。『ローマ人の物語』の塩野七生さんもよく引用されています。
以下に三つほど紹介します。
過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう。
The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.
民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすればの話であるが。
It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.
資本主義の欠点は、幸運を不平等に分配してしまうことだ。社会主義の長所は、不幸を平等に分配することだ。
The inherent vice of capitalism is the unequal sharing of blessings. The inherent virtue of socialism is the equal sharing of miseries.
この映画で描かれている当時のソ連。
今、世界に現実的な実害を及ぼしているロシア。
いつも世界に不安を与え続けているアジアの二つの一党独裁国家。
民主主義は、何かの決定までの手順が面倒だし、相応に時間がかかる、という点は確かにあります。
首相本人の個人的な資質による程度差はあるにしても、一定の手順や時間のおかげで、世論動向や他者の意見を聞かざるを得ない分、最低限の謙虚さが求められます。
強権的な国家やリーダーに一番欠けているのがこの謙虚さ(そこには、意見は違えど他者の考え方との相違を認め、一定のリスペクトの念を持つことも含まれます)なのだと思います。
私はパワハラ系の威圧的な人間が大嫌いなのですが、たぶん、このような謙虚さの欠如という点では共通しているからなのですね。
強権的なリーダーのもとでは、お追従や忖度でうまく立ち回れる人と、天の邪鬼なまま弾かれていく人に二分化されていくので、どちらの側だとしても、とても息苦しくて窮屈で、誰もが幸せでない社会になってしまいます。自らの尊厳を保とうと思ったら弾かれる側になるしかないので、とても辛いことになります。
今晩は。
仰る通り、世界には次々と独裁者が産まれますね。但し、哀れな末路を迎えた者も多数。力で捩じ伏せようとしても、心ある人民は表面的には従った振りをしても、心酔している人は殆どいない事を願っています。現代では、少なくとも五人程、死後、全否定される人物がいますが、最終的にはその国家の人民の気概ではないかと思います。プーさんの国を見る限り大変困難な事は重々承知をしつつ。では。
こんにちは
私は、パワハラ男と呼ばれていますが、決して一緒に働く仲間を、公の会議の際に背後からは撃ちません。(その代わり、事前の確認の際は・・。故に公の会議の際には、全責任を負う覚悟で臨んでいます。)
何故なら、且つての私の一応上司だった男が、会議事前には、資料確認をした際には、それでよいと言いながら、トップの発言内容により私は度々背後から撃たれたからです。
当時のソ連や、現在の彼の国でも、同じような事が多数生きているのではないかな・・、と思った作品でもありました。では。
ロシアに何故ドストエフスキーやトルストイやチェーホフなどの世界的文豪が誕生するのか、よく分からない国だ。
チャイコフスキーだって魅力的な作曲家で、私は好きです。