劇場公開日 2022年6月4日

  • 予告編を見る

「今、ウクライナで実際起こっていることだ。」ニューオーダー いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今、ウクライナで実際起こっていることだ。

2022年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

他のレビュー投稿を読むと衝撃的だとのコメントが多い。私も覚悟して映画を観てみた。なんだ、今ロシア兵が占領したウクライナでやっていることではないか。どこが衝撃的なんだろう。歴史上、どの国でも経験したことだ。日本人も例外ではない。木曽義仲が京都に攻め入った時、略奪や傍若無人な行為をしているし、戦国時代では敗戦国の武士の妻など、勝者の思いのままと聞いたことがある。テレビや映画では映さないから、私達は知らないだけだ。

外国ではフランス革命やロシア革命が有名だ、根底にあるのは貧困で、美味い汁ばかり吸うのは上流階級や支配層だけである。虐げられている人々が反発するのは当然だ。

この映画では民衆革命なのか、民衆暴動なのか、軍によるクーデターなのかよく分からない。軍のクーデターだと思うけれど、その中に反乱分子がいて私腹を肥やそうしているみたいだ。正直よく分からない。真実味がこの映画にはある。成功作品だ。

メキシコ映画だが、上流階級は白人ばかりである。肌が浅黒くモンゴロイドの顔をしているのが、私のメキシコ人イメージだ。実際はこの映画のように、支配層は白人種なのだろうか。

終わりで善良な人々が悲惨な目に合うので、後味はよろしくない。神や仏の存在を信じたい。そうでも思わないとこの人達は救われない。

いなかびと