劇場公開日 2021年6月11日

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「可哀そうなオダギリジョー」名も無い日 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0可哀そうなオダギリジョー

2021年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『茜色に焼かれる』でも悲惨だったオダギリジョー。彼が最も幸せな家族を望んでいたんじゃないか?と思わせるエピソードの数々。特に印象に残ったのは箸と箸置きを6セット買ったことだった。

 最初から人間関係を把握しにくいストーリー。一人の死によって家族、親戚が集まることはよくある話。亡くなった次男は家族で唯一大学出。しかも東大、ハーバード大なのだ。死の真相をも探る中、不条理な面と精神的な面が交錯し、兄弟それぞれの想いも語られる。

 途中から、いったい何がテーマなのだ?どんなメッセージがあるのか?と、淡々とすすむ様子には観客自らの記憶も思い起こさせてるだけなんじゃないかと思った。

 カメラマンであるはずの達也(永瀬)がまったく写真を撮らない!これが弟の死によるショックを表現していたかと思うし、会話などはむしろ冷静沈着。じわりじわりと重みを感じるような仕組みになっているけど、どこにでもありがちなストーリーそのものは面白くない。座卓のテーブルで兄弟夫婦たち6人が食事をするなんてのも幸せな絵だよな~と、ここだけが作品の中で光っていた。なお、命日はお寺さんに決めてもらうのが良いかと・・・

kossy